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発達障害児向け表情読み取りGoogleめがね

time 2016/06/23

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発達障害児向け表情読み取りGoogleめがね

スタンフォード大学で開発された表情を認識するソフトと小さなディスプレイとカメラがついたGoogle Glassでそれは実現されています。
スタンフォード大学の「発達障害児向けめがね」の開発研究ではおよそ100人の発達障害をもつ子どもたちが参加し、このめがねが他者の表情から感情を読み取ることに役立つのか研究されています。
1日に20分ほど、このめがねをかけて家族の顔を見ながら話したり、ゲームをしたり、食事をしたりします。
発達障害児めがねが幸福感や悲しみを捉えると、絵文字などでそれがめがねに表示されます。
 
「この発達障害児めがねの研究開発は、発達障害をもつ子どもたちに、表情の読み取り方、その表情は何を伝えようとするのかを教えようとするものです。そして、子どもたちが社会とのコミュニケーションをしやすくなると信じています」
とStanford School of Medicine’s Wall研究所のDennis Wallはいいます。
 
Googleはこのプロジェクトに35個のGoogle Glassしか提供をしていません。
というのも、Google Glassの生産を昨年でやめてしまったためです。
しかし、このように医療研究の分野であらたな使い道が期待されています。
 
現在、発達障害の子どもの多くは、異なった感情ごとの表情がかいてあるカードを使い、専門家による療育を受けています。
スタンフォードの研究開発チームは、発達障害者めがねにより、自宅でも簡単に療育ができるようにすることを目指しています。
 
「発達障害の子どもは、必要としている間に、必要なケアをじゅうぶんにうけることができていなかった。私たちはそれを解決する。」
 
もし研究結果がよければ、あと2年くらいで、この技術は製品にできるとWallは言います。
 
サンフランシスコ ベイエリアの自閉症協会の会長はこう言います。
「この子どもたちに助けになるものは何でも、喜ばしく、重要だと思います。
しかし、どんな技術でも、完全で十分な助けになることはないでしょう。
この子たちとコミュニケーションをするにあたっては、深くむずかしいことがあるのを度々感じています。」
 
この「発達障害児向けめがね」の研究開発はまだはじまったばかりですが、
この研究開発に参加している子どもたちは表情が読み取れるようになっています。また家族とのやり取りも増えているということです。
研究開発に参加しているある母親はこう言っています。
「このめがねを使っている私達の子どもたちは、今までよりも家族と仲良くなります。その研究は役立っているんです。
子どもがひとの顔を見るのをしやすくしていると思います。
私は、このめがねは自閉症の人たちの大きな助けになると感じています。」
(出典・画像:米U.S.News
 
Google Glassは、予定されていた一般向けの販売は停止となり、法人向けの販売のみ行っているようなニュースをみた覚えがあります。こういった医療分野での販売、利用は期待したいですね。
これは表情を読み取ることを支援する技術ですが、表情がわかるようになることを支援する技術の研究も進んでいます。
アイコンタクトや表情を学ぶことができる探偵ゲーム

(チャーリー)


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