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ネコだって発達障害児にいい。友だち猫研究

time 2016/09/27

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ネコだって発達障害児にいい。友だち猫研究

人間と動物の相互作用を研究している米ミズーリ大学の研究センターが、飼い猫が発達障害の子どもに与える影響について、「友だち猫」と呼ぶ研究を行うための資金を募っています。
ペットを飼っている発達障害の子どもは、飼っていない発達障害の子どもに比べて、まわりとのやりとりに必要なスキルが高いことは、2015年の同研究センターのグレチェン・カーライルによる研究でわかっています。
今回の友だち猫の研究の目的は、発達障害の子どもによいペットの動物の選び方について、科学的な研究にもとづいた情報を発達障害の子がいる家族に向けて提供することです。
必要としている資金は、2万9千ドル。
動物保護施設から猫をもらい、発達障害の子がいある家庭でどのように影響を与えるかを観察します。
餌やおもちゃなどの費用も、猫を飼う家庭に払います。

人間と動物の相互作用についての研究は比較的新しい分野です。
医療分野の専門家からではなく、たびたびソーシャルメディアからの情報から、ペットを飼うことの良さを多くの人が得ていると、カーライルは言います。
「ソーシャルメディアで、多くの人が知っているはずです。
犬、犬、犬がよいと。」
彼女のオフィスで、赤い首輪をした犬と一緒に写っている写真の前でそう言います。
犬が、いつも発達障害の子にとってベストなパートナーとは限りません。
音に敏感な発達障害の子もいます。例えば、犬が突然吠えたりすると、パニックになってしまいます。
犬はいつも一緒にいようとするかもしれません。
そして、たいていの犬は猫より大きいです。
発達障害の子にはどの動物がよいのかは、よく考えるべきものです。
今回の研究の目的は、家族がそれを正しく検討できるようにすることです。
「発達障害の子にとって、正しい選択をするのはとても大事なことです。
私たちは、ペットを飼う負担よりも、メリットが大きいようにしたいのです。」
カーライルが発達障害の子をもつ家庭について研究論文をみたところ、「犬」を飼うことで、発達障害の子のまわりとのやりとりに必要な社会的スキルが向上したということを示す、統計的な重要証拠はありませんでした。
しかし、これまでの研究では動物の種類に関わらず、発達障害の子をもつ家庭でペットを飼うと、発達障害の子の社会的スキルが向上するのは統計的にも明らかになっています。
カーライルはそこで、猫はどうなのかについて疑問をもちました。
発達障害の子をもつ家庭には、たくさんのストレスがあります。
「猫を飼うことが本当によくて、助けになるのかをもっと把握して、正しいペット選びができるように科学的な証拠を提供したいのです。」

発達障害の子どもをもつ親にとって、どの種類の猫がいいのかは気になるところです。
猫の行動は予測しづらく、自由奔放な性格です。
このため、猫の行動を正しく測定するためには、その猫たちが、じゅうぶんに落ち着いている必要があります。
カリフォルニア大学の助教、ジェームス・ハはペットの猫の性格調査を、猫が見せる行動から過去に行っています。
この研究では人や他の猫を前にした時の、じゃれ方、鳴き声、敵意などから分析をしました。
動物保護施設から引き取る、発達障害の子にあう猫を選ぶのに、このハの研究が役にたつとカーライルは言います。
歳をとると、猫の個性による違いが大きくなります。これもこれまでの研究から分かっています。
生まれてから9ヶ月から3年程度の猫が、今回の研究にあっているとカーライルは言います。
3年以下の猫は、明るく活発で新しい環境にも慣れやすいためです。
今回の研究に必要な資金は、まだ集まっていません。
(出典:米columbiamissourian)(画像 :Pixabay)

犬も猫も飼ったことがありません。
しかし、発達障害の子や家庭によいとこれまでいくつかのニュースを見ているととても興味あります。
そして、今までもかわいいとは思っていましたが、より強く思うようになりました。
うちの子のよい友だちになってもくれるのなら、ますます早く飼えるような環境へと切に思う今日このごろです。
犬がいいという話はこちら。
介助犬でないペットの犬でも家庭を助けてくれる。

(チャーリー)


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