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発達障害の人たちが過ごして働けるリゾート

time 2016/11/01

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発達障害の人たちが過ごして働けるリゾート

道路から見ると、エリックの農場にはたくさんのウェスタンスタイルの建物が並んでいます。
その中でも大きな建物にはテラスと、プールがある建物への道がつづいています。
約700平方メートルの広さで、大理石の階段と鹿の革張りのダイニングセットがあります。

エリックの農場と休みの場は、非営利団体が発達障害の若者に就業機会を提供しているものです。
この農場は、エリック・ノードベルグから名付けました。キャサリン・ノードベルグの息子です。
キャサリンは発達障害の息子が、成人になった後の選択肢がないことを知って、この組織の活動を始めました。
「子どもが大きくなっていくと、私が経験したことと同じことがおきます。」
キャサリンが言います。
「特別な支援が必要な子どもの親は、みんな考えることになります。」
エリックの農場のような組織の必要性は、発達障害の子どもが増えている米国では、さらに増していくとキャサリンは言います。
エリックは2歳の時に発達障害と診断されました。
当時は、5000人に一人の割合だと言われていました。
しかし、エリックが25歳になった今は、68人に一人が発達障害と診断されています。
「たくさんの人がいる部屋の中に入っていって、発達障害について知っているかを質問してみると、90人は手をあげます。」
とキャサリンが言います。

エリックの農園と休みの場は2014年に始まりました。
住人であるメンバーは、中機能から高機能の自閉症の人たちです。
メンバーになるには年に3万ドル(約300万円)の費用が必要です。
賃料、施設使用料、日に2回の食事、交通費、ハイキングやバイキングなどのレクリエーションがそれに含まれます。
メンバーは、そこで働いて1万5千ドル(約150万円)まで、その費用を減らすことができます。
自分がやりたいことにあわせて、コンシェルジェ、シェフ、ツアーガイド、乗馬のお手伝いなどの仕事を行います。
キャサリンによると、メンバーもここに来たお客さんも、この農場で交流することによってお互いにメリットがあるといいます。
自閉症の人は、たびたび周りとのやりとりに困難を抱えます。そのため、介護者や家族としか交流がありません。
新しい人との出会いは、療法になるのです。
ふつうとは違う人たちと触れ合うのは、外から来たお客さんにも、有意義なことです。
キャサリンの話では、旅行会社がツアーをはじめ、多くの州からメンバーに会いお客さんが訪れるようになったそうです。
たくさんのお客さんが来るようになって、かかるコストを上回って利益が出せるようになることを期待しています。
この農場での仕事はみな似ていますが、その仕事ができるようになった若者はまだ一部です。
エリックの農場では230エーカー(約93万平方メートル)の敷地にある、100エーカー(約40万平方メートル)の場所で1年前から宿泊客をとりはじめました。
年を通じて、宿泊率は70%です。6月から9月の間では空きがあったのはたった2日でした。

これまでに多くを学ぶことができたので、始めたときよりも多くの仕事の機会をメンバーに提供をし、お客さんを増やし利益を作っていく決心をしたとキャサリンは言います。
すでのこの農場には、職業として働くメンバーがいます。
ラリー・ジョーダンはこの農場で日常業務を行う一人です。
ジョーダンの働く場所は、ロデオ・カウボーイのホールです。
一緒に働く、発達障害の人たちは持っている能力を活かして働いています。
芝刈りをして、納屋を綺麗にして、お客さんを迎えるようにフェンスを設置したりしています。
この農場には6頭の馬がいます。
メンバーたちは、お客さんを馬に乗せて近くの国立公園や丘へのツアーを行います。

(出典・画像:米BILLINGS GAZETTE

発達障害の子を持つ母親が考えて作ったリゾート施設と考えるとよいですね。
自閉症の方も「メンバー」として働いているリゾート。
民泊サービス、Airbnbで立ち上げた母親もいました。
Airbnbで発達障害の子どもへの道を開く

(チャーリー)

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