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自閉症の子どもたちと親を助けるアート教室

time 2017/04/26

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

自閉症の子どもたちと親を助けるアート教室

アライアンス・フォー・ザ・アーツの教室には、子どもたちの作品が飾られています。
テーブルは絵の具で汚れています。
壁に描かれた文字には子どもたちに向けてこう書かれています。
「毎日作る。それが本物。」
「大きな夢。」
モニカ・アーバンスカは、自閉症スペクトラム障害の子供たちに大きな夢を持って欲しいと手伝っています。
その夢には、友達を作ること、騒音、色、そして他の圧倒的な刺激でいっぱいになっている難しい世界とコミュニケーションをし、進んでいくことも含まれます。
それは目標の1つです。もう一つ、より重要なものがあります。
「楽しい時間を過ごしてほしい。
ここに遊びに来て!楽しい時を過ごしましょう! 」
アライアンス・フォー・ザ・アーツと発達障害者支援団体のファミリー・イニシアティブによってこのアート教室が始まりました。
8歳から17歳の子どもたちは、毎週木曜日にここで絵を描き、ねんどで作ります。
そうして、自尊心を身につけ、コミュニケーション能力もつけていきます。
自閉症スペクトラム障害の子供は、しばしば、社会的なつながりを作りこと、コミュニケーションをして友情をつくるのが困難なことが多いと、ファミリー・イニシアティブのアンジャリ・ヴァン・ドリエは言います。
このアート教室は、そういった困難に対して助けるものです。
アートは、人と話さなければならない、やりとりをしなければならない、そういったことを子どもたちからしばし忘れさせてくれます。
このアート教室は、正式な療育を行っているわけではありませんが、アート療法を行うアーバンスカは言います。
「医療的なもののように体系だったものにまだなっていませんが、
私たちがここで行っているのは療育のようなことです。」
しかし、関係するすべての人々が医療的な資格をもっているとアーバンスカは言います。
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このアート教室の活動は感覚に訴えるものです。
子どもたちは絵の具のにおいを嗅ぎ、つかんだ時に指の間から出てくるねんどを楽しみ、アートを作るときの苦労を感じるのです。
時には、鳥の巣を作ります。
ねんどでカップケーキを作ります。
鏡に色を塗ります。
自閉症スペクトラム障害の子どもたちがしたいことをします。
教室が始まる前には、ある一人の生徒は鏡のところに走って行き、すぐ前で立ち止まりました。
ずっと、自分の映っている姿を見ていました。
だからこそ、このアート教室では、気が散ることが少なくなるように教室の部屋を整えています。
子どもたちの椅子は、アーバンスカの方を向いて、鏡に背を向けるように置いてあります。
「子どもたちは私を見るようにテーブルも並べています。
そうしないと、子どもたちは自分の手を見たりするだけになってしまうためです。」
自閉症スペクトラムの生徒たちの症状はさまざまです。
そして、それは考慮する必要があります。
部屋のにおい、天井の照明、音のわずかな反響でパニックになってしまう生徒もいます。
その生徒たちも作ったりすることは好きなので、簡単な、色紙のレイアウトを変更するようなとりくみでそれを防ぐことができます。
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「この教室の大きな目的は、楽しい経験をしてもらうことです。」
アーバンスカはそう言います。
そうして、子どもたちは症状が改善し、周りとの世界とのやりとりができるように学んでいきます。
子どもたちの多くが数ヶ月で、そうなってきたのをアーバンスカは見てきました。
生徒たちは、オープンになって、自信を持ち始めていきます。
「それを見れるのは、とてもすばらしいことなんです。」
多くの家族が、自閉症の特徴的な症状に苦労をしていると、支援団体のファミリー・イニシアティブの責任者のデイビッド・ブラウンは語ります。
アート教室はこれを助ける一つの方法だと言います。
「同じような状況の人たちと一緒になって、安全にサポート受けることができる環境でもあるのです。」
子どもたちの進歩に、親たちは驚きます。
「親たちは、自分の子どもにそれができるようになるとは思っていなかったと言います。」
(出典・画像:米news-press
子どもが作った、描いたものは、それだけで宝物のように思ってしまいます。
ただ、紙切れを貼っただけのものや、絵の具で線が引いてあるだけでもそうです。
うちの子が家に持ち帰ってくると、とてもうれしくなります。
飾る場所には困るので、最近はデジカメですぐに撮影して、画像で楽しんでいます。
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これには先生方の素晴らしいアイデアに感服しました。
 
本の挿絵を描くまでになった方もいます。
発達障害青年は自分を重ねイラストを描いた

(チャーリー)


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