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自閉症の子どもではなく一人のレスラー。チームのただの一員

time 2019/12/26

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の子どもではなく一人のレスラー。チームのただの一員

レスリングの試合が終わると、ガンナー・カミングスは勝ち負けに関係なく相手を抱きしめます。
ガンナーはレスリングに取り組むようになってから、体重が減っただけでなく、感情をコントロールするツールにもなりました。
「僕は発達障害の自閉症です。
レスリングをすることは、ストレスや怒りを和らげてくれます」
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ガンナーはチームの練習に参加しています。
時折、場所を外して自分を取り戻します。
ガンナーがかかえる困難の一つです。
コーチのウォーリー・プリチャードは昨年、ガンナーと出会いました。
すぐに二人は素晴らしい絆を築くことができました。
ウォーリーはこう言います。
「ガンナーは素晴らしい子です。大好きです。
とても面白いんです。
レスリングの練習中や学校の教室でもおかしなことをします。
いつも私を笑わせてくれます」
ガンナーはレスリングチームのリーダーの候補になっています。
「ガンナーは2年生ですが、チームにとって兄貴のような存在になっているんです。
みんなをリードしています」
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ガンナーはヘビー級の選手です。
そして、練習や試合はガンナーにとって友だちができるチャンスです。
「勝ち負けに関係なく、対戦相手の手を握り、抱きしめます。
そうすると、レスリングは本当に良いスポーツだと相手もわかります」
こうしてこう思うことは、ガンナーにとっては誇りです。
ガンナーは試合ではいつもスポーツマンシップを見せて、対戦相手には自分がレスリングを楽しんでいることを、知らせたいと考えています。
そして、対戦相手も自分と同じくらい楽しんでほしいと願っています。
「私は勝ち負けは気にしません。
私はただ楽しんでいます。
相手にもそれを体験してほしいのです」
コーチのウォーリーも、ガンナーが良いレスラーになっていくのを楽しんでいます。
ガンナーが試合をしているときには、大きな声で応援している姿にそれが表れています。
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ガンナーはときどきホールドすることがうまくできませんが、決してあきらめることはありません。
それがチーム全体に影響を与えています。
ガンナーが自閉症であることは、ガンナーが良いレスラーであることに影響を与えません。
なので、ガンナーはレスリングが大好きなのです。
コーチのウォーリーもこう言います。
「私はガンナーを自閉症の子ども、ではなく、一人のレスラーとして見ています。
ガンナーも特別扱いされたいと思っていません。
チームのメンバーも、ガンナーをただのメンバーの一員としか思っていません」
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自閉症のガンナーにとって、レスリングは勝ち負けよりも大きなものです。
スポーツマンシップや他人への敬愛を見せる機会であり、他のレスラーに教え、教えられる時間です。
ガンナーはこう言います。
「誰にでも何か特別なものがあることを教わりました。
それがわかったことが私には素晴らしいことでした」
(出典・画像:米The Telegraph
好きなことに出会い、自信がついて、チームにまで良い影響を与えている。
素晴らしいですね。
これは、素晴らしいコーチと出会えたからだと思います。
こんな人と出会えたらいいですね。
自閉症女性初のプロ総合格闘選手のいじめから子どもを守る教室

(チャーリー)


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