
この記事が含む Q&A
- 発達障害の子どもが自己表現や収入源を見つけることはどれほど重要ですか?
- 子どもが夢中になれる活動を通じて自己肯定感と社会参加の機会が得られます。
- 書道やアラビア語のような特殊技能を持つことは、発達障害の子どもにとってどのような意味がありますか?
- 専門性と達成感を促し、自立や社会的交流のきっかけとなります。
特別支援を必要とする、リー・ジュン・リは、書道の練習を止めることはありません。
3歳の頃に自閉症スペクトラム障害と診断された、現在16歳のリーです。
彼の両親であるボブとリム・ホゥイは、リーに中国語を学ばせようと、中国の経典を写し書きするように頼んだことが始まりでした。
「息子に中国語の文字を書いて時間を潰してみるように頼みました。
親として、息子がこう書道に取り組んでいる間は、私たちも自分の時間がもてるようになりました。
息子はほぼ毎日、書いています」
中国語の『般若心経』をリーは写しています。
父親は息子の書いた字をあしらったキーホルダーを作り、SNSのその画像を投稿しました。
すると、すぐに求める人が現れ、売れるようになっていきました。
息子が稼ぐようになったのです。
「今、息子は学校で『収入』の概念を学んでいます。
私からも、『パパは写真家。ママは翻訳者。君は書家だ』と伝えています」
今では、リーの作品はさまざまな形状とサイズのキーチェーン、トートバッグ、サーモフラスコ、小さなポーチなどの製品になっています。
書道は、それだけで十分に難しいものであるのに、リーはさらに難しいことに取り組んでいます。
アラビア語の書写も行っているのです。
YouTubeで、イスラムについて学び始めたものです。
このアラビア語でも、依頼されたことがあります。
「神に感謝を」と書いてほしい。
現在、リーの作品の個展が開かれ、作品の販売も行われています。
「これはちょっとした収入になります。
しかし、大事なのは息子の作品を知ってもらうことのほうが重要です」
(出典・画像:シンガポールtnp)
夢中になれるものを見つけられて、さらには収入にもつながっていく。
素晴らしいです。
(チャーリー)