発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

発達障害の息子のために始めた動画が人気

time 2017/11/06

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

発達障害の息子のために始めた動画が人気

くもりの日、クリント・ベイカーは息子のヴィンスを助手席に乗せて、洗車機に向かっています。
そこからビデオの撮影が始まっています。
「この洗車場では、十分な洗剤がつけられます。
何回、回転ブラシの洗車があるか見てみましょう。」
そうビデオには声が入っています。
しばらくの間、ふたりは静かにしています。

この洗車の動画が、Youtubeで人気のチャンネルになっています。
これまでに15回の洗車をこのように動画にしています。
9歳の発達障害のヴィンスのために始めたものでした。
父親のクリントは、料金価格、洗車ブラシのかたさなどについてコメントもしています。
この動画を見て、コメントを書き込む人たちの多くも、発達障害の人たちです。
洗車システムの種類や、接触洗車と非接触洗車のメリットについてなどの書き込みがされています。
「誰が最初にこの洗車システムの名称をあげることができるでしょうか?」
こんなコメントに、すぐに誰かが反応します。
「その機械は、マークⅦ。」
こんなコメントも書かれています。
「その洗車場にある、非接触の洗車も試してもらえませんか?」
「そこでは、ガラスにまだら模様が残りました。」

父親のクリントは、昨年8月にこのチャンネルを開始しました。
息子のヴィンスはエレベーター、エスカレーター、自動ドア、そして洗車が大好きです。
「息子と一緒に洗車をしにいきます。
それはとても大事な時間です。
息子に喜ぶ刺激をくれた数少ないことの一つです。」
「4,5回も連続して洗車をすることもあります。
車を綺麗にすることよりも、息子のために動画を撮りたいのです。」

洗車が好き。
それは、発達障害の人たちの間ではめずらしいものではないようです。
発達障害の人たちを雇用するために、フロリダ州にできた洗車場もあります。
発達障害のアンドリュー・デリと父親のジョンによって、2013年に始められたライジングタイドです。
米国では、発達障害向けの雇用事業としては最大のものの一つです。
発達障害の専門家であるキャサリン・ブキャンは、洗車が好きなことに驚きはないと言います。
「発達障害の人は、定型発達の人とは異なる感覚をもっています。
光、音、触った感じなどを強く感じたり、あるいは弱く感じます。
洗車では、実際に洗車をしている車に乗ったり、それを撮影した動画に楽しめるところがあるのです。
車が洗われているときの音や光景、洗車のブラシが行ったり来たりすること、そして洗車機を抜けていく。
たくさんの感覚を得ることができるのです。」

父親のクリントは洗車が終わるとこう言っています。
「ばっちり、綺麗になりました。
もともと、汚れてはいなかったけれどね。」

(出典・画像:カナダCBC,Youtube)

洗車中の車にいると楽しいですよね。とてもよくわかります。
なんだかとてもドキドキして、うちの子も反応して喜んでいました。
車が綺麗になるのもうれしいですが、それよりもこの楽しさかもしれません。

ライジングタイドについてはこちら。
発達障害の息子だけでない働ける機会を創る

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。