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発達障害の子たちのバイリンガルであるメリットと直面する問題

time 2019/03/31

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発達障害の子たちのバイリンガルであるメリットと直面する問題

バイリンガルや複数の言語を話す家庭では、子どもが発達障害、自閉症であると診断をされた場合に言語の選択に頭を悩ませるはずです。
多くの親は、1つの言語に限ったほうがいいだろうと考えます。
それは、これまでの研究でバイリンガルであることは自閉症を含めた発達障害に悪影響はないと発表されていてもです。
悪影響どころかむしろ、バイリンガルであることは発達障害の子どもたちにとってメリットがあるとも考えられています。
より多くの人、多くの文化的なアイディンティティにも関われ、より多くの親類とコミュニケーションをする機会にもつながるからです。
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しかし、バイリンガルで育てていても子どもの学校を選ぶときに親は悩まされます。
ウェールズ語と英語の2つが公用語となっている英ウェールズ地域がその例となります。
バイリンガルで子どもを育てたいと考えても、発達障害の子であれば専門に見てくれる学校は英語のみです。
そのために英語を選ぶ家庭もあります。
バイリンガルと発達障害について研究プロジェクトが、ウェールズで親、教師、子どもたちについて調査を行うとすべての人たちにおいてバイリンガルであることを勧めていました。
子どもたちは言語を学ぶことを楽しみ、英語とウェールズ語の両方を話すことができるメリットを伝えています。
教師は、バイリンガルであることは子どもたちの将来の雇用の可能性を広げること、またさらに他の言語を身につけるときに助けになると示唆しています。
親たちは文化的、社会的に豊かになれることを強調しています。
ある母親の一人は、子どもがバイリンガルであることがアイデンティティとなっているといいます。
またある母親は、2つの言語を話せることにより社会的な可能性が広がると説明しました。
こうした前向きな見方がある一方で、ウェールズの子どもにとってバイリンガルであろうとしても、2つの問題点があることがわかりました。
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言語障害のある子どもに対しては、親も教師も1つの言語に限定することが適切だと考えていました。
また、発達障害の子どもを専門の学校に入れようとした場合には英語の学校しかありませんでした。
このように研究調査結果から、子ども、親、教師、いずれもウェールズ語と英語の両方を話せる、バイリンガルのメリットを伝えているものの、受け入れる教師、学校の問題で実際にはそれは難しいことがわかりました。
この研究は、複数の言語が使われている国や地域で共通する教育の問題を示すものでしょう。
バイリンガルであるメリットを活かすためには、それを受け入れることができる学校を増やすことが望まれます。
(出典:英CONVERSATION)(画像:Pixabay
難しいと思ったことに、実はメリットがあった。
そんなことを気づかせてくれる研究結果です。
思い込んでいることが、実はそうではないかもしれません。
そうした意識も持っていたほうがよいのだろうと思います。
話せないと思っていた発達障害の息子がiPadで伝えてくれる

(チャーリー)


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