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トランスジェンダーやノンバイナリーの人には自閉症の人が多い

time 2019/07/18

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

トランスジェンダーやノンバイナリーの人には自閉症の人が多い

英アングリア・ラスキン大学の研究チームによる新しい研究では、トランスジェンダーや男性でも女性でもないと感じているノンバイナリーの人たちは、平均よりも自閉症である人の確率が多いことを示しています。

この結果は、性同一性障害への治療方法に大きな影響を与えるものになるかもしれません。

英アングリア・ラスキン大学のスティーブン・スタッグ博士らによる研究チームの論文が”the journal European Psychiatry”に掲載されました。

この研究は、ノンバイナリーの人に焦点を当てた初めての研究にもなります。t1

研究に参加したトランスジェンダーとノンバイナリーの人たちの14パーセントが自閉症と診断をされていました。
さらに28パーセントの人たちは自閉症と診断をされる水準の特徴をもっている状態でした。

自閉症と診断をされる水準の特徴をもっている人たちの多くは、出生時に女性と判断された人たちでした。

これは、自閉症スペクトラム障害であってもそう診断をされていない女性が多いという最近の研究結果にも沿うものです。

研究ではトランスジェンダーとノンバイナリーの人たちには、自閉症スペクトラム障害の特徴、こだわりや共感性の低さが多く見られました。

今回の研究を行った、心理学を専門とするスラッグ博士はこう言います。

「トランスジェンダーとノンバイナリーの人たちの多くが、自閉症と診断をされていたり、自閉症の特徴を示していました。
こだわりを持っていたり、人へ共感することの困難などを含みます。

驚いたのはその人たちの中での、自閉症スペクトラム障害と正式には診断をされていない、女性として生まれた人の多さです。

性同一性障害の治療を行っている、出生時に女性と判断をされた人たちがそうでない人に比べて2倍いることを考えると、これは重要なことになります。

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そして自閉症の人たちは、性同一性に関わる複雑な問題に対して明確な答えを求めようとする傾向もあります。

私たちの研究は、性同一性障害への治療においては、自閉症スペクトラム障害の診断を行ったうえ、それに従った治療を行っていくことが重要であることを示唆しています。」

(出典:英アングリア・ラスキン大学)(画像:Pixabay

逆からの視点、発達障害、自閉症の方が性同一性に関わる問題をかかえることも多いことが、これまでのいくつかの研究でも伝えられています。

そして、これまでに革命を起こしてきたリーダーには、性の不一致、発達障害であった人が少なくありません。

自閉症と多様な性との関係性。英ケンブリッジ大学の研究結果

(チャーリー)


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