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ずっと話せないと言われた自閉症の少年は手話で変わり始めた

time 2020/07/30

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

ずっと話せないと言われた自閉症の少年は手話で変わり始めた

医師からは話すことはできないだろうと言われたダニエル・テモンズは今ではたくさんのことを話しています。
現在は26歳。家族を愛しエンターテイメントに情熱をもち、マペットを愛しハリウッドのスタジオでいつか働くことを夢見ています。
そして、ダニエルは発達障害の自閉症です。

「自分が話すことができなかったら、どうなっていたかわかりません。
マペットの助けがなければ、両親が支えてくれなければ、今のようにはなっていなかった」

そうダニエルは言います。
マペットへの愛は、少年の頃にマペットの映画を見てからずっとです。
ダニエルはいつもジム・ヘンソンのマペットの作品が、たくさんの人に幸せをもたらすことに感動しています。
そして、自分もこうなりたいと努力を続けてきました。

「新しいことを創造して、世界中のエンターテイメントを愛する人たちに、最高のことをしたいんです」

ダニエルは出会った人とはすぐに仲良しになります。
4歳のころから、最高のハグをしていたと母親は言います。
しかし、相手の目を見ることはありませんでした。

当時は重度の精神遅滞と自閉症と診断をされました。
ダニエルは決して人の目を見ない、順番どおりに作業ができない、他の人と交流することができない。
そしてダニエルが成人しても、自立できずずっと介護する必要があるだろうと医師からは言われました。

「自閉症と言われたときに私は泣き出してしまいました。
しかし、自分では1年半前からそう思っていたこと、
そして、自分の息子が自閉症であることはやはり悲しいとも答えました」

両親は大きなショックを受けたまま、小さな男の子を連れて車まで歩きました。
ダニエルを後部座席に座らせ、エンジンをかけると不思議ななことが起こりました。
大きな音声でラジオから曲が聞こえました。

「人の価値は、背の高さや頭の良さ、稼ぐ金額ではなく心で決まると歌っていました」

そうパムはいいます。
これが転機となりました。何があっても、息子が立派にしようと心に決めたのです。

「自閉症の診断を受け入れ、子どもについてあきらめたりしないと決意しました。
ダニエルは、ずっと私たちと一緒にいるのですから」

幼いダニエルは、国のトップの自閉症研究センターでも診断を受けました。
同じ診断結果でした。

ダニエルは決して話せるようにはならない。
他の人と交流することはできない。

しかし、マークとパムはそれを鵜呑みにはしませんでした。
ダニエルは、明らかに感覚の問題はかかえていましたが、問題に対する解決能力など着実に成長していることを知っていたからです。
息子には何ができる、何ができない、それを他人に決めさせることは拒否したのです。

ダニエルはすぐに言語療法を受けるようになりましたが、あまり効果はありませんでした。
1年経っても、覚えられた単語は5つのみでした。
絵カードを利用することをすすめられましたが、それでは話すことは学べないと断りました。
その代わりに手話を使うことにしました。

すると、2週間でダニエルは話せるようになりました。4歳のときです。

「すぐにできるようになったんです。
このまま伸ばさなければならないと思いました。
手話はうまく行きました。手を動かす運動も、脳の中に新たなつながりを作ったのだと思います」

話すことを学び続けるうちに、学校に通わせるという願いが現実のものとなりました。
最初の数年は苦労しました。

「息子が成長しても、息子をいじめる子どもたちがいたことは知っています。
しかし、守ってくれる素晴らしい友人たちがいることも知っていました。

これらの友人たちは、学校でのスポーツ活動で助けてくれたり、いじめからダニエルを守ってくれたりと、学校生活の中でずっと一緒にいてくれました。
ダニエルは決して仲間外れにされていませんでした。
ダニエルは変人かもしれませんが、すばらしい仲間になっていました」

(出典:米Northcentral PA)(画像:YouTube

否定的なことはそのまま鵜呑みにしなくても良いでしょう。

生きていくには希望が必要です。

否定的になってあきらめてしまう選択、希望をもって少しでも前に進む選択、どちらが良い結果につながるかは考えるまでもありません。

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(チャーリー)

 


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