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自閉症の娘を育てている店主の理髪店。親の気持ちがよくわかる

time 2022/01/26

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の娘を育てている店主の理髪店。親の気持ちがよくわかる

英国の理容師が、自閉症の娘の世話をした経験を生かして、障害のある子どもたちにヘアカットを提供しています。

33歳のジェイミー・マクガンは、障害のある子どもたちに安全な空間で髪を切ってもらうために「オーティズム・バーバー・NI」を設立しました。

言葉を話さない6歳の自閉症の娘を育てている経験から「苦労を身をもって知っている」と言います。
そして、その専門知識を理容に持ち込めることに喜びを感じています。

昨年の新店舗への移転が、このユニークなサービスを提供するには絶好のタイミングでした。
理髪店によくある大きな音を抑え、一対一のサービスを提供することで、多くの子どもが髪を切ることを楽しめるようになればと願っています。

「私自身、自閉症の女の子の親です。
娘は6歳で、言葉を話しません。
多くの子どもにとっては簡単なことでも、特別なニーズを持つ子どもにとっては難しいということを知っています。
その苦労は身にしみてわかっています。
それを、私の仕事である理容に生かしたいのです。

私のお客さまは、北アイルランドのあちこちからお子さんを連れてやってきてくれるようになりました。
お客さんとの信頼関係や絆を深めることが大切なのです。

子どもが来てくれると、私はうれしくなってしまいます。

他の理容師は、何が起こっているのか理解するのに十分な教育を受けていないので、そうした子どもたちの髪を切るときは困ってしまうかもしれません。
でも私は、子どもたちに何が起こっているのかを理解し、どのように対処したらいいのかを知っています」

ジェイミーは、子どもが彼の理髪店に来て、パニックを起こしてしまった場合には、落ち着かせ、心地よくさせるために使えるテクニックをたくさん持っていると言います。

「タブレットやスマホを持ってきて、親に好きなアニメは何かと聞いたりします。
また、普通のバリカンだと音がうるさくて苦痛になるので、静かなバリカンを使っています。
自分の頭の横に当ててみたり、腕に当ててみたりして、これからすることを見せます。
多くは、それで髪を切ることができるようになります。

10からカウントダウンして、少しずつカットしていくんです。
そうすると、子どもたちは夢中になってやってくれるし、ちょっと褒めてあげると、目がぱっちりするんです。

理髪用の椅子で髪を切るのではなく、ソファやお母さんの膝に座って切ることもあります。
1回目でダメでも、2回目にはできるようになるんです」

ジェイミーにとって、この仕事で好きなことのひとつは、特別なニーズを持つ子どもたちとその親を助けることができることです。

今、ジェイミーは同僚に訓練を始めていて、彼も自閉症にやさしいヘアカットを提供するために必要なスキルとテクニックを身につけます。

「子どもが髪を切る様子をみて、信じられないという親御さんがたくさんいます」

おどろき、信じられないという理由で泣き崩れる親もいます。
自分の子どもが初めての散髪ができて、感動してしまうのです。

「そのような親の気持ちがよくわかるからこそ、私にとっては嬉しい瞬間なのです。
私や妻と同じような境遇にある親を助けることができれば、とても気分がいい。
小さなことでも、その人の大きな力になれることがあれば、それは一仕事終えたようなものです」

(出典・画像:英BelfastLive

うちの子は外で髪を切ったのは、3歳くらいのときに1、2回したきりです。

後はずっと、ママ理髪店です。

喜ぶ親、助かる親、日本にも多くいるはずです。

自閉症の子が快適に治療を受けられるように取り組む歯科医院

(チャーリー)


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