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自閉症の生徒たちにやさしい学校づくり。6つの実践ポイント

time 2023/03/30

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

自閉症の生徒たちにやさしい学校づくり。6つの実践ポイント

自閉症の生徒にやさしい学校づくりのために、校長や先生が考慮できる実践的なことをいくつか紹介します。

■ 文化の確立とコミュニケーション

校風はあなた自身から始まります。
非常にポジティブで、自閉症、発達障害の生徒が成功できるような、コミュニケーションを中心とした校風を採用することを決断してください。

個々の生徒のニーズ、そして各教室で見たいベストプラクティスの基準について、チームとコミュニケーションをとってください。

保護者ともコミュニケーションをとってください。
保護者は自分の子どもの専門家であり、子どもについてよく理解し、何が効果的で何が効果的でないかを知るための鍵となります。

そして、生徒と話し、生徒にとって何が重要なのか、どうすれば助けになるサポートを提供できるのかを知ることです。

■ 計画し、構成し、柔軟に教える

自閉症の生徒の立場になって、計画や組織を見てみましょう。
視覚的な情報、明確な構造、良好なコミュニケーションを提供すれば、自信、楽しさ、参加意欲を高めることができます。
また、自閉症の生徒のために行ったことがうまくいけば、それは、学校のすべての生徒にとってもそうなる可能性が高いです。

基本的な方法としては、「今」と「次」のビジュアルガイド、ビジュアルタイムテーブルとプランナー、チェックリスト、何をするかアイデアを書いた遊び場のアクティビティボードなどを試してみるとよいでしょう。
また、リハーサルやロールプレイなどを通じて、柔軟性を促し、変化に対応するための戦略を教えることも重要です。

また、何が変わったのか、なぜ変わったのか、代わりに何が起こるのかを簡単な文章で書き出すよう生徒に促すのも有効な手法です。
視覚的に参照できるものがあると安心できますし、繰り返し質問されることもありません。

■ 個人の感覚的なニーズの把握

感覚の違いから、自閉症の子どもたちの中には、特定の状況で圧倒されることがあり、揺れたり、揺れたり、回ったりするような行動を見せることがあります。
これらは、生徒が学習し、他の人と交流し、一日を管理できるようにするための落ち着きのテクニックとして使われることがあります。
そのため、このような理由がある場合、その行動を修正するべきではありません。

生徒一人ひとりの感覚的なニーズを理解し、それを生徒手帳に記入することで、学校生活を通して生徒と一緒に過ごし、スタッフが定期的に更新し、他の人と共有することができ、受容と理解を深めるのに役立ちます。

■ 人間関係の構築

自閉症の子どもたちは、限られた数のスタッフと強い関係を築くことがあります。
その人を特定することが重要です。
そしてその人は、その関係により時間を割き、より関心を示すべきです。
ゲームをしたり、楽しんだりすることも大切です。
良い時に関係を築ければ、困難な時に役立てる存在になります。

懸念される行動は、さまざまな理由で発生します。
それらを越えて見て、個人的に受け止めないようにしましょう。
すべての行動をコミュニケーションとしてとらえ、行動をサポートするための明確な戦略を立てるとともに、生徒が自己調整できる方法を指導しましょう。

■ 環境の整備

環境を整備し、学校内に低覚醒感覚ゾーンとして指定されたスペースをいくつか作ることで、自閉症の生徒に役立ちます。
明るい照明、音、散らかったもの、匂いなどはすべて、環境を過敏にさせる要因になります。

学校全体の環境を変えることはできないかもしれませんが、低覚醒のスペースや静かなゾーンがあるだけで、違いが出てくるのです。
自閉症の生徒にフレンドリーな空間を作るときには生徒も参加させましょう。

■ 自立を優先させる

自立は、不安を軽減し、自尊心と自信を育むため重要です。
生徒が現在、そして将来必要とする特性です。
自立へをサポートすることを考えましょう。

ティーチングアシスタントを最大限に活用しつつ、生徒が過度の依存したり、次に何をすべきかを指示されるのを待つ「指示待ち」にはならないようにしましょう。
次に何をすべきかといった簡単な質問から始め、どのように問題を解決するかまで、生徒に問いかけるようにします。
これは、生徒が成長するために必要な自立と自己責任のために重要です。

生徒と自分に、耳を傾け、学び、親切にし続けることです。
ちょっとした工夫で、自閉症スペクトラムの子どもたちに優しい学校にすることができ、子どもたちに前向きな教育体験を与え、幸せで自立した未来に備えることができるのです。

(出典:英SCHOOLS WEEK)(画像:Pixabay

自閉症、発達障害などの子どもたちへの配慮は、そのほかの生徒にとっても助かるということは多くあるように思います。

多様な生徒たちが、違いを認め合い、楽しく学んで成長できる学校。

期待しています。

自閉症の子専門の教師を全公立学校に配置。南オーストラリア

(チャーリー)


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