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発達障害の子を困らせる言葉の使い方

time 2016/10/18

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発達障害の子を困らせる言葉の使い方

息子が2年生になると、学校の先生から息子が悪い言葉を使うと呼び出しがありました。
息子がみんなで行う、正確に色や形があったものをあわせていくパズルゲームに参加していた時に、友だちが試しにピースをはめてみようとすると”F○○○!”と教室中に響き渡るはっきりとした大声を上げるというのです。
息子はその意味を知っているかと質問されると、涙を流しながら「知らない」と。
息子は高機能自閉症です。
話もできます。指示に従うことも、とても正確でそして速く情報を理解することもできます。
しかしそれは、まわりとのやりとりや学校の教室でうまくやっていくことは苦手であることも意味します。
息子はめったに反抗的になることもなく、トラブルに巻き込まれることも嫌っています。
ですが、たびたびそうなってしまいます。
息子がもっと小さい時の学校との定期面談では、もっと深刻になることがたくさんありました。
息子が先生をぶった。
発達障害の女の子が息子と話そうとすると、息子が「デブ、馬鹿」と言う。
これらは、もうしないようにさせるのは簡単でした。
息子にはぶったり、そのように人に言うことは、いけないと教えました。
そうしなければ、息子が好きなパソコンやゲームを禁止にすると言って。
c1-3 発達障害の子を困らせる言葉の使い方
しかし、言葉づかいを教えるのは大変でした。
息子には、使っていい言葉、使ってはいけない言葉を教えようとしました。
他の人を困らせたりしないように。
しかし、これはうまくいきませんでした。
遊んだり、バスに乗っていたりというような、いろいろ変わる集団のルールの中でいい言葉、悪い言葉は変わってきます。
それを目にした発達障害の子どもは、この言葉づかいは間違っていると言われても、混乱してしまうのです。
集団のルールの把握は息子にとっては一番むずかしいことです。
ある集団ルール内では良い言葉でも、別の集団ルールでは悪い言葉になるのです。
息子の言葉づかいを数年見続けて、あたらしい作戦を思いつきました。
言葉づかいを改めさせようとするのはやめて、ルールにあわせて適切に対応するように教えることにしました。
息子が対立を避けて、他の子たちとうまくやっていけるようにです。
いつ、どこにおいて、悪い言葉なのかよい言葉なのかを教えるだけでなく、その言葉のそこでの意味も教えました。
息子と歩きながら、ふだんよく起こる場面での言葉づかいをたくさん教えていきました。
”S○○○”は、うんちの意味だけでなく、価値のないもの、隠したくなるものの意味もある。
”F○○○”は、性行為の意味だけでなく、だれかを傷つけるようなことも意味する。
とても難しいことでした。
性行為=だれかを傷つけること、というような理解をしてほしいわけではないからです。
F○○○を教えるのにはとても苦労をしました。
たくさんの意味があり、多くの機会で使われる副詞、形容詞になるのです。
”Damn It(ちくしょう!)”は、ののしる言葉でもあると同時に、人に不快感を示す言葉でもあります。
“A○○○”は、肛門を示す言葉でもあり、不愉快な人の名前を指す言葉でもあります。
息子に使われる状況ごとの、言葉づかいを教えていくことで、言葉の定義もされていきました。
前には、悪い言葉で家族で過ごしたこともあります。
母親だけは、そうしないで、調整役になりました。
息子に教えるために、そうしたのです。
私たち家族のこのブートキャンプは車の中で行いました。街をドライブしながらです。
ウィンカーを点けずに割り込んで車があったりすると、
「みろよ、あいつはA○○○野郎だ!」
お買物リストを見て、買い忘れたものに気づくと、
「F○○○!!」
息子は、私たちのペットで練習を始めました。
息子は動物が嫌いなのです。
特に飼っている犬を嫌っていました。
というのも、予測できない行動をして、息子のパーソナルスペースをお構いなしに破ってくるからです。
一匹のミニチュア・プードルが息子の怒りをかいました。
「あっちいけ、A○○○野郎!」
最近は、とくに息子が怖がっている大きなボクスターが吠えた時には、
「F○○○ You!」
そうして、学校生活にも大きな進歩がありました。
今でも不安に思うことは多いですが、学校から言葉づかいで呼び出しをくらうことはなくなりました。
この春まで、言葉づかいの訓練をしてきました。
息子はルールを破ること、例えば借りた本を期限までに返さないとか、は大嫌いです。
一分刻みで決めたスケジュールどおりに生活をします。
このおかげで、4月のある朝に問題が起きました。
c3-1 発達障害の子を困らせる言葉の使い方
息子は、遅刻することを避けるために、混雑した時間のバス停にいました。そこで図書室で借りた本を忘れてしまったことに気づきました。
息子としては、この問題を解決したいと思って、運転手さんにお願いをしました。
「このままバスで僕を家に連れて行って、借りた本を持って来れるようにしてもらえませんか?」
運転手さんはもちろん、ノーです。そしてバスを走らせなければなりません。
息子は顔の向きを変えて、歩き出しながら、大きな声で叫びました。
「この S○○○!!」
息子よ、たしかに言葉の使い方はあってる。
たしかにあってるけどね。
(出典:米ワシントン・ポスト)(画像:Pixabay)
 
アメリカのニュースを見たりしていると、F○○○!と言ってそうな場面ではピーッになったり、印刷物ではこのように伏せ字になっていたりします。
一方、ハリウッド映画を見ていると、やたら言っています。
R指定がついているものは、よしとしているんでしょうが、おかしな感じを持たずにはいられません。
しょっちゅう使ってるなら、隠すな。
隠すくらいなら、ふだんから使うな。
と見るだけの日本人としては思うわけですが、そうしなければならない環境、特に学校生活を送らなければならないとしたら、とても大変なことは容易に想像できます。
お父さんと息子さんの苦闘の記録でした。
こんな装置も研究されています。
発達障害の人を助ける会話の空気を読む装置

(チャーリー)

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