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本当の自閉症スペクトラム障害の医師はテレビドラマとは違います

time 2020/07/18

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

本当の自閉症スペクトラム障害の医師はテレビドラマとは違います

自閉症スペクトラム障害をかかえる医師である自分を紹介するときに、私はテレビドラマを引き合いに出します。

「グッド・ドクター」「ハウス」「グレイズ・アナトミー」他にもあります。
これらの医療ドラマは有名です。すべて、発達障害である自閉症のステレオタイプの医師が出ています。

グッド・ドクター自身、ドクター・ショーン・マーフィーは、優れた記憶力と細部への注意力を持つ外科研修生です。自閉症による困難や偏見に直面していますが、彼を疑っていた人々が間違っていることを証明していきます。

私はこれらの登場人物の葛藤や長所に共感できる部分もあります。
しかし、私が知っている現実は隠されているように思えます。

騒音に敏感になったり、世間話に苦戦したり、病院で迷子になったり、整理整頓のための対処法を考えたり、メールの返信に苦心したりと、私も仕事中は笑顔で覆い隠しています。
苦労はさておき、私の「特徴」のいくつかは、私が素晴らしい医師になることを可能にしてくれているとも感じています。

私もこれらのテレビ番組を見ています。
大好きです。
ですが、大きな誤解や自閉症の人たちからは支持されないことも多く見受けます。

自閉症の症状や診断された時期などは人それぞれ大きく異なります。
そのため、テレビドラマに現れるステレオタイプな自閉症の医師は、私たちの描写にはなりません。

そして、私の経験は私自身だけのものになるので、私はすべて自閉症の人のために話すことはできませんし、自閉症である医師の数もわかりませんが(しかし、ある研究では、一般開業医の1%が自閉症であることは示唆されています)、

医師としてのキャリアで、自閉症が私によく役立っているかもしれないことは診断と治療のときの細部への注意と集中力、そして創造性です。
共感力については、テレビドラマでは描かれていないことが多く、自閉症の人には期待されていないこともありますが、私はすべての患者や同僚との出会いの中で、共感力もついてきました。

規則や規則にもこだわります。

特別な興味を持つこともあります。
私の場合は、人間の体はどのようにすれば、宇宙空間に適応できるのかということについてです。
学会で講演をしたり、学会の講演会に参加したり、研究プロジェクトを実施したり、欧州宇宙機関のコースも修了しました。
病院での典型的な仕事とは全く異なる興味と関心の強さが、同僚や患者さんとの会話にも活きています。

宇宙のデザインがされた聴診器をつけていたため、航空検診士の資格を持っている医師と知り合いになり、その分野での仕事の機会を得るための手助けもしてくれました。
また、孫が宇宙飛行士になりたいと言っている患者さんとこの情熱を共有したこともあり、いつか宇宙機関で健康診断をすることができるかもしれないと冗談を言い合ったこともあります。

私は宇宙と学問への愛は昔からもっていて、宇宙物理学の学位と物理学の博士号も持っています。

自閉症のための困難という点では、数週間ごとの配置換えであったり、病院の共同住宅で生活したりすることは負担が大きいものでした。
最近では、一日中マスクをすることで精神的な負担も大きく、誰も見ていないところでは疲れ果ててしまっていることがよくあります。
騒音に敏感なので、そのために疲れてしまうこともありあす。

多くの自閉症の人たちは、精神的な健康状態に苦しみ、特別な学習障害も持っています。
適切なサポートを得ることは不可欠です。
そのためにはもちろん、診断を受けることがまず重要です。

しかし、偏見への恐怖や自閉症ではない人向けに作られている教育に遅れないようにする絶え間ない戦いもあります。
医師になるための道は誰にとっても簡単ではありませんが、自閉症の私たちにとってはなおさらです。

最近になって、ネットで検索して共感できる仲間が見つけました。
自閉症の医師、医学生のためのFacebookグループに参加しました。
問題を議論し、他の人がどのように困難に対処してきたかを学ぶ場となっています。

自閉症の医師をテレビドラマで見るものは面白いかもしれません。

しかし私たちは、現実の自閉症の医師を歓迎し、擁護することこそが、医学の進歩に有効になると考えています。
このことは、今年初めの”The Lancet Psychiatry “でも「医学界に活かされていない資産」だと言及されています。

(出典:豪THE CONVERSATION)(画像:Pixabay

自分もそうだから、相手のこともよくわかる。

医師であれば、なおさらそれが活きるように思います。

ますますご活躍いただきたいと期待します。

発達障害へのステレオタイプなイメージや誤解。私も私で違う

(チャーリー)


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