発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症などの人が助かる「感覚に優しい部屋」を設置。米空港

time 2023/12/24

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

自閉症などの人が助かる「感覚に優しい部屋」を設置。米空港

休日の旅行の混乱の中で、米ニューアーク・リバティー国際空港は今シーズン、助かる旅行者がいるでしょう。
ニューヨーク・ニュージャージー港湾局は月曜日に空港のターミナルAで感覚に優しいセンサリールーム、飛行の混乱に対処するのを助けるためのスペースを設けました。

この部屋は国内で最も忙しい空港の一つにあるとは思えない、まるで美術館のようです。

ニューアーク空港は、ピッツバーグ国際空港、ニューヨーク・ラガーディア、サンディエゴなど、障害を持つ旅行者を受け入れるという比較的新しい動きに参加しています。
港湾局副会長のジェフリー・リンフォードは、この配慮の必要性をよく理解しています。
自閉症の娘がいるからです。

「フライトの問題で空港で一晩を過ごさなければならなくなったことがあります」

ジェフリーの娘、ディランにとって、感覚過多と日常の乱れが大きな問題となりました。

ジェフリーの妻であるトンドラは、ニューヨーク州スターツバーグにあるアンダーソン自閉症センターの理事で、2年前の家族旅行がうまくいかなかったことを説明しました。
西海岸の親戚を訪れた後、彼らは飛行機の問題で夜遅くにシカゴに着陸しなければなりませんでした。

「シカゴにはもう泊まれるホテルがありませんでした。
そのため、空港で夜を過ごさなければなりませんでした。
夏だったので、暖かい服をあまり持っていませんでした。
しかし、空港はエアコンで冷え切っていました。
これが最初の問題でしたが、ディランはがんばって我慢していました」

しかし、日常の変化、大きな音、人々の声、群衆、明るいまたは点滅する光などは、自閉症スペクトラムの人にとって圧倒的なストレスと不安を引き起こすことがあります。
空港で夜を過ごさなければならないというニュースは、当時47歳だったディランにとっては耐えられないものでした。

「娘は興奮し始めました。
行ったり来たり歩き回り、歯を食いしばり、手を振りながら『できない、できない、ここは寒すぎる、できない』と繰り返し言っていました」

「私たちはベンチに横になろうとしました。
セーターを丸めて彼女の頭の下に置きました。
彼女は恐怖を感じ、「ここにいたら誰かに傷つけられる」と言いました。そ
して、彼女は前後に揺れ始めました」

ディランが苦しむ様子を見ながら、家族は休息をとろうと精一杯努力しました。

「私たちのような家族にとって、ニューアーク空港の新しいセンサリールームは、旅行を少しでもストレスのないものにするための大きな一歩を表しています」

アンダーソン自閉症センターとの協議のもと開発されたこの部屋は、混雑した公共の場でディランのような人々がよく経験する感覚過多を和らげるように設計されています。

週7日、朝6時から夜10時まで開いており、柔らかい照明、快適な座席、落ち着かせる音を放つスピーカー、さらには水槽まで備えています。

「センサリールームには2つの水槽があります。
水、水の音、水中を浮遊するものを見ることは、非常に落ち着かせる効果があります」

また、不安を和らげるための水が入った「バブルカラム」や、搭乗前に飛行体験に慣れるための模擬飛行機のキャビンもあります。

ジェフリーは、この取り組みがここニューアークや他の場所でさらに多くの取り組みを促進する、きっかけになることを望んでいます。

「この部屋の落ち着かせる雰囲気への需要は私たちが予想するよりもさらに大きいはずです」

(出典・画像:米northjersey.com

たしかに美しい、すごく立派なお部屋です。

ここまで立派でなくても、人混みから離れるスペースがあれば助かる方は多くいらっしゃるはずです。

世界中に、ますます増えることを願っています。

自閉症の子と家族の飛行機利用のストレスを軽減。空港搭乗体験

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。