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発達障害の人が目を合わせないのは必要性を感じていないから

time 2016/11/22

この記事は約 3 分で読めます。

発達障害の人が目を合わせないのは必要性を感じていないから

新しいアイトラッキング(視線の追跡)の方法によって、発達障害の子どもは意志をもって目を合わせないようにしているのではないことがわかりました。

視線を合わせないことは、発達障害の特徴としてよく知られていて、診断にも使われています。

しかし、そういった子どもたちが人の目を見ない理由はよくわかっていませんでした。
新しい研究はそれに答えるものです。

「発達障害の理解について大きく変えるものになった、重要な研究でした」

米エモリー大学のジェニファー・モリウチが言います。

「発達障害の人が目をあわせたりしないのをみると、
発達障害の人の脳は少し異なっている、なので対応方法を変えたほうがよい。
と思うかもしれません。

薬による治療の研究や試験が行われているのは、そういった、脳が少し違うという考えに基いています。
それが本当に正しいのか、より理解することができれば、適切な対応を行っていくことができます」

発達障害の人が目を合わせないことについては、ふたつの仮説があります。

ひとつは、ストレスや嫌悪を感じてしまうために目を合わせない。

もうひとつは、目をみることが重要なことだとは思わないために、人の目を見ることがない。

the American Journal of Psychiatryに掲載された今回の研究では、86人の2歳の発達障害がある幼児とない幼児が、人の目をどう見ているかを調査しました。
発達障害の幼児たちに、特別に作った、人の顔が写った複数のビデオ映像を見せました。

「ビデオを見せる前に、子どもの気を引くために小さな写真をぱっと見せます。

子どもが写真があったところを見た瞬間に、ビデオ映像を出します。

そしてそのビデオ映像に映る人の目を見るか、目をそらすかをアイトラッキングで確認します。

それを続けると、発達障害の子どもも、人の目をまっすぐ見続けていることがわかりました。

発達障害がない子どもと変わらず、視線を避けることはありませんでした。」

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しかし、目をあわせることが重要な年頃になってくると、発達障害の子どもはそうでない子どもに比べて目を合わせなくなります。

「この2歳の子どもでの研究結果は、発達障害の人が目を合わせないことと、対立するものです」

共同著者のマーカス自閉症センターの研究ディレクターのウォーレン・ジョーンズ小児科学部教授が語ります。

「この研究結果から、目をあわせないのは、目を合わせることを嫌っているのではなく、その重要性を理解していないためだと思われます」

「私たちの研究結果は、発達障害者への経験に反するものではありません。

発達障害の子どもたちにとって、社会的なやりとりで使われるサインはとても難しいものです。
また、それらは子どもから大人になっていく間に、理解されていくものです。

この研究結果が示していることは、できるだけ早い時期に、目を合わせることに関心をもつように正しく対応したほうがよいということです」

そう、ジョーンズ小児科学部教授は語ります。

「このような研究は、自閉症の理解を促進し、科学者や臨床医が新しい治療法を開発したり、方法を改善するのに役立ちます。」

国立精神保健研究所の自閉症スペクトラム障害研究プログラムのリサ・ギルテティもそう語っています。

(出典・画像:futurity米エモリー大学

発達障害の人が目を合わせないのは怖い、嫌いなわけではなく、目を見る必要性を感じていないので、見ない。
なので、早いうちから必要性がわかるように対応をしたほうがよい。

とする研究結果でした。

最近は、うちの子は呼ぶとちらっと目を見てくれるようになってきました。

怖いのであれば、無理して見てくれる必要はありません。
怖くないのであれば、徐々にできるようになったらいいな。

(チャーリー)

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