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発達障害の子が生んだ超人、いじめ許さない

time 2017/05/07

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害の子が生んだ超人、いじめ許さない

スーパーヒーローといえば、人々を救ったり、世界を終わりにしようとしている悪の企てを阻止するものです。
しかし、新しいヒーローが誕生しました。
他のヒーローに比べれば、すごくはありません。
しかし、そのヒーローが闘う敵は少なくありません。
学校でのいじめです。
少年は、キャプテンスペクトラムを心に宿しています。
米テネシー州にある高校では、600人を超える生徒たちがいます。
新入生のクリストファー・ミラーは、ディフェンド・ビー・フレンド(友だちを守る)クラブをつくりました。
クリストファーは、自閉症スペクトラムです。
中学校で長い間、恐怖を経験してきた経験からつくったクラブです。
「僕の食べているものや、僕につばを吐きかけられることもありました。
トイレで蹴られたり、打たれることもありました。
トイレの個室で、教室に戻らなければならない時間まで、泣いていました。
ずっと我慢をしてきました。」
そうクリストファーは語ります。
クリストファーは内気で静かな性格です。自殺も考えました。
12歳の頃には、6ヶ月の間に2回試みました。
「次に考えたのは、病院に入院することでした。」
母のクリスタルが語ります。
「その時に、息子に起きている全てのことがわかりました。なんて言っていいかわかりませんでした。」
「どうしようもない。」そうクリストファーは答えたそうです。
病院で、キャプテンスペクトラムが誕生しました。
いじめを行う子どもに立ち向かい、自閉症スペクトラムについて伝え、人を思いやる心を教えるスーパーヒーローが頭にうかびました。
ナッシュビルで開催されたウィザード・ワールド・コミコンでクリストファーは、キャプテンスペクトラムを初お披露目させました。
そこで、イラストレーターのアーロン・ランバートと出会いました。
「緑色の手作りのスーパーヒーローのコスチュームを着て、歩き回っていた少年を見かけたんです。」
ランバートがキャプテンスペクトラムのデザインをすると、ふたりはすぐに友だちになりました。
このデザイン画は、このスーパーヒーローのFacebookページのプロフィール画像に使われています。
「クリストファーが私に言いに来ました。
私の出展ブースから、私の絵を盗もうとしている人がいると。
しかし、キャプテンスペクトラムがそれをさせませんでした。
そして、盗もうとしていた人は、コミコンの運営の人たちに連れて行かれました。
クリストファーの勇気ある行動をクールだと思いました。」
そうランバートが言います。
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キャプテンスペクトラムを支援しているのは、ランバートだけではありません。
Facebookページには、1735名のファンがいます。
全米からの応援メッセージを受け取っています。
セデリック・パターソンもファンの一人です。
32歳で二分脊椎症、水頭症です。
子どものころはいじめられました。キャプテンスペクトラムが子どもの頃にいてくれたら、変えてくれたはずだと言います。
「私も、そういう存在を持ちたかったです。
キャプテンスペクトラムが、私が我慢をしてた時にいてくれていれば、私も少し違ったはずです。」
そうパターソンは言います。
ソーシャルメディアで、パターソンのこの言葉に多くの反響がありました。
そして今、パターソンは小学校の教室で発達障害やいじめについて話をする、緑色のコスチュームのキャプテンスペクトラムになっています。
キャプテンスペクトラムの人気がどんどんあがってきていても、クリストファーは将来をたずねられると、魚の知識を持った公園の管理者になりたいといいます。
しかし、家族はクリストファーやキャプテンスペクトラムがこの先、コスチュームがかっこよくなったり、子供向けの本やまんがになるかもしれないと考えています。
キャプテンスペクラムの「ディフェンド・ビー・フレンド!」という声が、近いうちに聞けるかもしれません。
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(出典:米wkms)(画像:米gofundme
いじめは本当に許せません。
いじめはなくならない、なくせない。
そう言う人がいます。いじめというのを広く考えすぎなのだと思います。
少なくとも、つばをかける、蹴る、打つ、これらは暴行罪、傷害罪で大人がすればただではすみません。
こうなると教育期間中だから、未成年だからという理由で、ほんの少しでも見逃していいものではありません。
学校教育だけでそれをなくすのは暗愚の想定、唯の幻影でした。それに委ねた怠慢で、これまでに多くの子どもたちがひどい時間を過ごしています。時間を過ごすのを断った子どももいます。そしてニュースでそれが報道されます。もう何十年もこうだと思います。
明らかな違法行為はどんどん取り締まればいいと思います。
私は小学生の頃から、学校内に交番があればよいと思っていました。
いじめられたことで、人生が変わってしまったと思う人がいます。
大人になった今、親になった今、私はますますその必要性を感じます。
 
発達障害者へのいじめをコミックで撲滅

(チャーリー)

 


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