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発達障害と定型の人の共創でより理解が拡大

time 2017/10/26

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発達障害と定型の人の共創でより理解が拡大

「くさい香水、赤ちゃんの変なにおい、汗臭い服、にんにくのにおいのする髪。
人間の体、自分の体のにおいを嗅ぐとそう思うのです。」

アーティストであり、研究者のドンジョイ・レオンは、オーストラリア・シドニーの埠頭で開かれている展示会にある自分の作品 ” An Olfactory Map of Sydney.”(シドニーのにおいの地図)についてそう語ります。

シドニー市内のバスに乗ったときに感じる、におい、音、光、色、味、動き、それらに対するドンジョイの感情をビデオで伝える作品です。

ドンジョイは、発達障害です。
知覚過敏のために、たびたび頭がいっぱいになってしまいます。
吐き気、頭痛、めまい、時には激しい痛みなどを引き起こします。

このドンジョイの作品を見ると、私たちの世界がいかに、発達障害ではない人たち向けに作られているかを理解することができます。

「息ができなくなります。気分が悪くなります。
音が気持ち悪くなるのです。だんだん恐怖になっていきます。

いろんなにおいが混ざって、頭が痛くなります。
もう、バスに乗っていられません。」

この展示会、ビッグ・アンキサティでは、技術や芸術、そして会話を通じて精神保健に関わる問題、日常のストレスや緊張も含め、紹介しています。

ドンジョイをはじめ、発達障害の芸術家たちによる作品の展示は、自閉症、ADHD、難読症、総合運動障害など脳の機能に違いがある人たちの文化を推進する、ニューロダイバーシティの流れにあったものといえます。

ニューロダイバーシティでは、脳の機能の違いは人類のゲノムの多様性による当然の結果であり、それは人類が生存していくために世界を多様に捉えるのに必要な方法だと考えます。

「アートはすべての人のためのものです。
誰もが関われるものです。」

またドンジョイは、発達障害の芸術家はそうでない人たちを超えて世界をもっとよく捉えることができ、そして感覚を澄まして世界を見る人が多いと言います。

発達障害の人は、他の人よりも世界とやりとりをすることができないという認識は間違っていて、むしろ反対に、より豊かに世界の細部やニュアンスを、質感、味、音、視覚で捉え、深い思考と想像力で表現することができるのです。

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「街の中にある優しい場所」

ドンジョイのもう1つの作品”Clement Space in the City”(街の中にある優しい場所)は、都市での生活の騒々しさからの避難所です。
混乱に満ちているところから逃げることのできるオアシスの必要性と、どうにか対応していくために、意識的に安らぎを得る方法について伝えています。

この空間では、まゆにつつまれたようになって回復することができます。
かすかな振動音は、お母さんのお腹の中にいるようです。
実際に、ドンジョイの心臓の音を録音して使っています。

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「雲の上の天国から見たラッシュアワー」

”Rush Hour at Cloud Heaven ”(雲の上の天国から見たラッシュアワー)は、アニメやサウンド、印刷物などによる、発達障害であるトム・ロバーツと知的障害のアーティストをサポートするプロ集団、エンジェルマウスが共同作品です。

「トムと私はスタジオではいつも頭がおかしくなっています。
言葉を基本にしないコミュニケーションを通じて、コラボレーションしていきます。
お互いにつながることができるんです。」

そうエンジェルマウスのボディが言います。

トムは周りの人々、場所、ものに名前をつけるのが好きです。
この会場がある、オーストラリア・シドニーの埠頭、サーキュラーキー駅には「雲の上の天国」と名前をつけています。

「私は、雲の上の天国(サーキュラーキー駅)を見るのが大好きです。
全ての電車が行ったり来たりするのを見ます。

電車から聞こえる音が大好きです。
しかし、たくさんの人で混んでいる時間帯は嫌いです。

そうでないときに見ています。」

この作品では、トムがずっと大好きな電車との関係を表現しています。
アーティストの友だちの写真なども組み込んでいます。

そうして、カラフルでユーモラスな作品に仕上がりました。
字幕や音声による説明も流れるようにしてあります。

いろいろな人に多様な接し方ができるように展示してあります。

トムはこう語ります。

「幸せ、悲しみ、怒り、思いやり、驚き、ロマンス、バカじゃないの、そういったいろいろな気持ちを感じてほしいんです。
あらゆる人たちに、この作品を見てほしい。」

発達障害の芸術家との共同作品は他にもあります。

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”the sensory landscape of Snoösphere”(スヌーフィアの感覚風景)です。

ある感覚の刺激は不安を和らげることができるという考えに基いています。
メンタルヘルスのケアに、オランダで利用されている空間のつくりに触発されたものです。

靴をぬいで入ります。
照明は薄暗く、音楽や熱帯に住む鳥の声がストレスを和らげてくれます。

大きなピンクとパープルの風船が浮かぶ、楽しい空間です。
カラフルなひもで遊んだり、スポンジのようなマットや小石、草の上を歩いたりできます。

リルスタジオのエレナ・ノックスとリンゼイ・ウェビーが共同でこれを作りました。
発達障害の当事者である相談者として、芸術家としてドンジョイも参加しています。

「当事者に相談してもらうこと、やりとりをすることは本当に重要なんです。

偽善者でもなければ、仕事でもなく、
発達障害について、何かを作り出そうとするのであれば、
実際に経験をしている人とやりとりをしなければ、発達障害についてわからないはずです。

またやりとりをすることによって、発達障害の人の方も、多くの人に共鳴してもらうためにどうすればよいか考えることができます。

こうして、ニューロダイバーシティが進むことで、よりたくさんの人を巻き込んでいけることも
この展示会にたくさんの人が来ていることで実証されていますよね。」

(出典・画像:豪THE CONVERSATION

他の人と違っているので素晴らしいのではなくて、

他の人と違っているのはごく当たり前。それぞれにそれぞれの良さがある。

それぞれの良さがお互い、ますますわかっていって、それぞれが違うことが良いことだと思えるようになっていく。

ニューロダイバーシティについてはそんなふうに考え、願っています。

みんな違っていい、ニューロダイバーシティ

(チャーリー)

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