
西陣工房は、京都市北区大将軍にある就労継続支援B型事業所です。
京都を代表する千年以上の歴史をもつ伝統産業の西陣織や京組み紐。
多くの関連事業もあります。
西陣工房では、そうした伝統産業の中で障害のある方が自立していけるように仕事を行っています。
そして、高品質なものを作れる職人にまでなってもらうことで、人材難が続くこの伝統産業の将来を支えることも目指しています。
障害のあるご利用者の方たちは仕事として通用する製品の品質にするため、「ゆっくりでもいいから」繰り返し繰り返し練習をして、職員の方々とともに試行錯誤をしてきました。
そうして現在は目標としていた工賃も大きく超えるようになりました。
「業界からも認めてもらえるような技術を身につけることこそが障害者の自立につながると確信しています。それが、障害者の自立と共に伝統産業の空洞化に対する極めて現実的な対策であると思いますし、地元京都、西陣の活性化にもつながることだと考えます。」
西陣工房での製品づくりについて教えて頂きました。
「糸繰り」
絹糸は、輪になっている綛(かせ)状態で糸商から購入し、希望する色に染色します。綛の状態は染色には向いていますが、この状態では織ることができません。そのため、綛状態の糸を一旦枠に巻き取る工程がこの糸繰りです。
現在は、西陣工房が西陣最大規模の糸繰り工場として機能していて、最もこの西陣織の産業に貢献している、伝統産業−福祉の実践例といえるとのこと。
伝統産業の中で自立できるように、一生懸命に取り組まれていることは、その製品の品質の高さにも現れています。
これぞ、まさに西陣織です。どの製品も緻密でキラキラ美しく輝いています。
そして伝統を受け継ぎながらも、そのパターン、デザインから西陣工房の製品には古くささは全くありません。
今までに持っていなかった、まるで「新素材」でできているくらいに感じる新しい、輝く、西陣工房のアイテムをどうぞ。
西陣工房
http://www.nishijinkoubou.com/
〒603-8332 京都市北区大将軍川端町3番地
運営主体 特定非営利活動法人 京都西陣会