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発達障害の人は多くのハイテク企業が求める技能を十分持っている

time 2018/02/10

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害の人は多くのハイテク企業が求める技能を十分持っている

みなさんも、さまざまな場面で発達障害の人に接することがあるでしょう。
私は、私の息子の友だち、ブレーデンが発達障害でした。
幼いころから、ブレーデンは変わった能力をもっていました。
3歳で、世界の195カ国の名前と首都を覚えていました。
車を見ると、製造年とそのモデルが何年式かもわかりました。
小学校一年生のときには、小学校六年生が読む本を読んでいました。
その頃、私の息子が覚えていたのは5人の大好きなスーパーヒーローの名前だけでした。
ブレーデンの能力には本当に驚かされました。
その可能性に、私は想像もできないほどでした。
しかし、ブレーデンの両親は将来を心配していました。
ブレーデンの社会的なスキルは優れたものではありませんでした。
他の人とやりとりするよりも、一人でいることを選びました。
ブレーデンが周りにあわせることができないことを心配しました。
何よりも、大学を卒業したあとの人生を心配していました。
ブレーデンはすごい才能をもっていて、高いIQであっても、グレーデンの居場所を見つけることができるか心配をしていました。

その心配は間違いではありません。
発達障害の人の多くは知的で、教育も受けていて働きたいと考えています。
しかし多くの場合、人との関わりが困難であることから、仕事に就くことが難しくなっています。
例えば、面接のときにも面接官の目を見ることができなかったりするためです。
しかし、発達障害の人はハイテク業界の多くの企業が求めているスキルを十分に持っているのです。
米国では、フルタイムで雇用されているのは、発達障害の人の6人のうち一人だけです。
そして雇用されている人の半数以上が、今行っている仕事に必要なものよりも、高い資格とスキルをもっています。
米国では68人の子どものうち一人が発達障害です。
そのような時代であるにもかかわらず、驚くべき状況です。
ますます技術革新の速度が速まっていく中で、ビジネスの世界は急速に変化しています。
AI、ロボット、プロセスの自動化などの導入が進むに連れ、よりたくさん、データを利用する必要が出てきます。
STEM(科学、技術、工学、数学)の人材の不足が起きています。
発達障害の人は、企業が採用すべき人材です。
アーネスト&ヤング社では、脳の機能と行動の違いを、人間の多様性として認める、ニューロダイバーシティに賛同しています。
自閉症スペクトラム症などを含む神経発達が異なる人たちは、分析、数学、パターン認識、情報処理が得意であり、技術的な取り組みや詳細なところへの注意を好むことが少なくありません。

アーネスト&ヤング社の米ダラスのオフィスでは、神経発達の専門家たちと新しい採用方法を行うことで、発達障害の人を10名雇用しました。
この10名は反復的な仕事ではなく、シンクタンクでの革新的な仕事に挑戦しています。
アーネスト&ヤング社では、他者との社会的な交流に左右されないで、価値あるスキルが発揮できるように支援するように取り組みました。
募集し、採用にいたるまでには厳密に行っていく必要がありますが、ニューロダイバーシティ採用ではこれまでとは違います。
履歴書に簡単な間違いがある人がいました。
この人が来るまでに、この会社に入った25万人には許されることがない間違いでしたが、この程度は問題としないように判断基準を変更しました。
また、ある人はこれまでの面接プロセスでは正しく評価できないとわかったため、ロボットを作ってもらいました。
この人はプログラムを作成して、作業の自動処理を実現し、元の作業時間を半減させてくれました。
アーネスト&ヤング社では、ニューロダイバーシティでのさまざまな専門的な才能が、仕事をより効率的にし、生産的なものにして、革新的にしてくれていると考えています。
そして、発達障害の人たちが、ここで働き、多くの人たちの生活に変化を与えることを誇りに思っています。

数十人の社員たちが、発達障害の新入社員の仲間となり、ニューロダイバーシティセンターを設立することを求め、友人や家族、クライアントも巻き込んで取り組んでいます。
私は、このように取組むことで、他の企業も大きな利益を得るはずと考えています。
そして私の息子の友人、すごく才能のあるブレーデンのような子どもたちが、大きくなってからも輝ける機会が増えることを願っています。

(出典:米DALLAS NEWS)(画像:Pixabay

面接試験があるために、ふだんの力を活躍して、活躍できていない人は少なくないはずです。
多様な採用方法が求められています。
また採用されなくても、活躍ができる機会、起業し生きていくことがしやすなればと願います。
発達障害の人を採用してサイバー犯罪に対抗

(チャーリー)

 


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