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親やきょうだいは発達障害の子から多くのことを学ぶ。博士の手記

time 2018/06/01

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親やきょうだいは発達障害の子から多くのことを学ぶ。博士の手記

親やきょうだい、介護する人、そうした発達障害の人と密接な関係をもつ人たちは発達障害の人たちから学んでいることがあると思います。
自分とは「異なっている」人と密接にやりとりをすることで、世界を別の視点からも見えるようになります。
発達障害の人たちとのやりとりは、難しいことも多いですが、得られることも多くあるのです。
十分にオープンな気持ちを持っていれば、これまでに知っていた世界とは違った世界が広がっていることに気づくはずです。
そうして、自分の思考方法や自分自身が変わります。
私は、発達障害のラウルと13年間つきあってきて、博士号を取得するときにも学べなかったことを学んできました。
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私は無条件の愛を学びました。
誰かを愛したら、自分が愛されることも期待するものです。
発達障害の人は話すことが出来ないかもしれません。あなたの名前を呼ぶこともないかもしれません。
しかし、そんな期待をすることなく、ただ愛することができました。
私はなんにでも幸せを発見できることを学びました。
どんな小さなことでも、お祝いできることはたくさんあります。
ラウルが5歳になって、言葉を口にしたときにはみんなで祝いました。
10年経って、学校に2時間いることが出来たときにもお祝いでした。
ラウルは頑張っています。だからお祝いをします。
小さくても達成することは、人に希望をもたらし、これからの可能性を広げます。
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私はまわりの目を気にする必要がないことを学びました。
人は、すぐに「違っている」「正常でない」というようなラベルをすぐに貼り、遠ざかろうとします。
そういうものなのです。
発達障害の人をよく知れば、社会の期待に疑問を抱くようになるはずです。
例えば、机に座って子どもが何時間も読んだり、書いたりすることは本当に重要ですか?
子どもが弁護士になったり医者になったり、著名人になることは本当に重要ですか?
健康で幸せに過ごすことこそが何より重要ではないでしょうか。
13歳になったラウルがぬいぐるみで遊ぶのはおかしいでしょうか。
どうして、「正常でない」と決めつけなければならないのでしょうか。
社会の期待にあわせて、生きていくことはそれほど重要なものでしょうか。
私はなんにでも違う方法があることを学びました。
例えば発達障害の子が薬を飲んでくれない場合には、いろいろな方法を使うことになります。
ピザの中に入れたり、ケーキの中に入れたり。
そんないろいろな方法に、毎日挑戦するはずです。
そうして、何かをするためには、たくさんの方法があることを学んでいきます。
発達障害の子にどんな問題があっても、助ける方法がいつも何かあることがわかってきます。
小さな箱から出て考えるようになります。
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私は前よりも強くなりました。
試験を受ければ、自分にできることが自分にもわかる。
そう言われます。
発達障害の子をもった場合にはそう簡単ではありません。
発達障害と診断をされたときには、親の多くはまず絶望するはずです。
しかし、時間が経つにつれて、親は自分でも知らなかった強さをもっていたことを知ります。
無条件に愛せる発達障害の子を見ていると、その子の人生が楽しくなるようにと考えるはずです。
発達障害の子に困難を感じたこともすべて受け入れて、むしろ生かすことで、自分の人生も素晴らしいものになりました。
―発達障害の子の支援組織の代表を務めるラディカ・マハセ博士による手記―
(出典:トリニダード・トバゴNEWSDAY)(画像:Pixabay
私も、少々な面倒があっても、うちの子といると楽しく幸せで、ここに書かれているようなことも学んできたと思います。
しかし、そうはいっても、これからの時間の中で、時には違う気持ちにもなることもあるでしょうし、
そんな気持ちになれない親もいて、あたりまえだと思います。
しかし、親がポジティブに自分のことを捉えているんだとわかれば、子どもは口に出せなくても、きっと幸せに成長していくはずです。
発達障害の娘の幸せとまわりが考える幸せ

(チャーリー)


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