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アスペルガーの私から、知ってほしい発達障害の人の10のこと

time 2018/08/23

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アスペルガーの私から、知ってほしい発達障害の人の10のこと

私はアスペルガー症候群です。
私は同じことを繰り返してしまいます。入った部屋が混んでいたらすぐに出ていきたくなります。
私の動きは速くないので、すべてのことが、他の人よりも時間がかかります。
しかし、私はバーに行くことが好きです。
ヴィンテージ衣服の店で働いています。
すぐには私の発達障害についてはわからないかもしれません。
あなたも発達障害の人を知っているかもしれません。
しかし、発達障害の人は自らのことを言わないこともあるので、発達障害の人について知っておいてほしいことがあるんです。
伝えさせてください。
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1.目を見ることができる人は多くいます。
相手の目をみることができない発達障害の人がいます。
しかし、発達障害であっても相手の目を見ることに慣れている人も多くいます。
私が大学で、自閉症の診断尺度の一つである、アイコンタクトについての研究を行いました。
相手の目を見ることがよくできる発達障害の18歳の男性は、その尺度では最高記録でした。
2.発達障害の人たちはお互いに引き寄せられる。
お互いに引き寄せられます。私は、発達障害の人を支援する団体に入っています。
しかし、それまでの何年もの間にもルームメイトや地元の友だちが発達障害でした。
私は相手が発達障害であるかどうかすぐにわかりました。
相手も私がそうであることをすぐにわかったりしました。
一緒にいると快適なのは誰なのか、それがわかる私たちが生きていくためのレーダーのようなものだと思います。
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3.あらゆることがたいへん。
ふだんのすべて、あらゆることが簡単ではありません。
自分が子どものように思えてしまいます。
発達障害の人は常に驚きながら、成長していきます。
私もいまだに新しいことには多くの注意が奪われます。
4.したことについて理解しています。
私がしていることで迷惑がかかっていることが、すぐにはわからないこともあります。
不注意に、不快に思われることをしているかもしれません。
しかし少し時間がたてば、私は人の反応を見て、迷惑なのかがわかります。
子どものときに、それができなかったために、辛かった経験を続けてきたからです。
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5.嘘も言います。
私はひどいものですが、発達障害の人も嘘をつくことができます。
私のポーカー仲間で、もっとも強い人の一人はアスペルガーです。
嘘をつく動機は、発達障害でない人と変わりありません。
6.他の障害や病気などにも思われたことがあります。
アスペルガーの私は、ADHDの人のように振る舞うこともあります。
自閉症スペクトラム障害の人のような振る舞いを見せることもあります。
私は、あることに執着をします。
電車の時刻表やレインマンの数字のように、私は政治に関わることに夢中になります。
何十年も精神科医は誤診してきましたが、発達障害と診断をされることは現在では多くなりましたね。
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7.愛情の見せ方が違うかもしれない。
発達障害の人への誤解の一つに、他の人のことを気にしないということがあります。
それは、真実だとはいえません。
発達障害の人も、他の人を気にしていますが、他の人と同じような表現をするとは限らないのです。
私には、発達障害でない彼がいました。当時はわからなかったのですが、私が彼の目や耳や唇にずっと触れていたいと思う理由が今になってわかりました。誰かを好きになるとそうしたことをしたくなるのだと。
8.変に特別扱いしなくてもよいです。
困っていないかと心配してくれる人がいます。困っていることを理解してくれる人がいます。
けれど、私の様子がかっこ悪くても、そのままほうっておいてください。
私がアスペルガーでも、それはうまくできたこともあることなので。
特別扱いされることは嫌いです。
私は発達障害であることを誇りには思っていません。楽しいことではありません。
そのために、これまでに、社会の中でふつうになろうと、過去数年間自分を殺してきました。
発達障害の人があなたに楽しいと言ってくれたなら、本当に素晴らしいことです。ただ、一緒にいてください。
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9.暗黙の階層があります。
発達障害の人たちグループのなかでも、発達障害でない人に近いと思われる人は一目置かれていました。
そのグループの中では、誰が社会的に優れているかで競っていました。
私は発達障害の男性からデートに誘われたことがありません。それは私のほうが一目置かれた存在だからです。
私から誘うこともありませんでした。私には不釣り合いだと。
今はそんなふうに考え、行動したことをとても恥じています。
しかし、発達障害の肯定的な側面、集中力や優れた感覚などがあっても、少なくない発達障害の人が、発達障害でない人のようになりたいと考えているのは事実です。
10.発達障害であっても、それぞれ違う。
ご存知かもしれませんが、発達障害であっても、症状や特性はそれぞれが異なるのです。
感覚過敏、ものごとへの執着、社会的なやりとりの困難、そうしたことがよく知られていますが、発達障害の人すべてにそれらがあるわけではありません。
もちろん、夢や趣味、倫理観なども、発達障害でない人と同じようにさまざまです。
発達障害というのは、脳の配線の問題のようなものでしょう。
脳の化学的な問題ではないので、薬でそれをすぐに治すことはできません。
しかし、私たちは時間をかけて新しい脳の配線を築くことができます。
私たちについて決め込まないで、病気を治療するのと同じように、サポートをお願い申し上げます。
辛抱強く、待ってもらえたらと思います。
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(出典:米THE Frisky)(画像:Pixabay
うちの子は話すことができません。
身振り手振りで簡単なコミュニケーションしかできせんが、伝えたいことはもっとあると思います。
こんなにたくさんのことは伝えられなくても。
毎日、昨日よりわかるようになりたいと思っています。
発達障害の私はかつて自分を軽蔑していた。しかし今は自分が好き

(チャーリー)

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