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発達障害の子の人との関わりを変える、そうでない子との取り組み

time 2018/10/03

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発達障害の子の人との関わりを変える、そうでない子との取り組み

発達障害の子の成長に親は不安をかかえます。
発達障害の子の中には簡単なコミュニケーションもできない子もいます。
「発達障害の子どもが自分で生きていけるようようになってほしい。そう親は願っています。」
母親のブルーク・ベンビクスはそう言います。
ブルークの息子のジョーダンは高校生になっても、誰とも目を合わせることもなくずっと下を向いていました。
しかし、オーストラリアのシドニー近郊のコンデル・パーク・ハイスクールで行われている「トークタイム」という取り組みがジョーダンを変えてくれました。
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ジョーダンは今、19歳です。
この取り組みがきっかけで、今ではスーパーでお客さんに挨拶をし商品を探すのを手伝っています。
「息子のジョーダンは、言葉の意味がわかってきました。
コミュニケーションが変わってきました。すごいことです。」
ジョーダンも母親のブルークのとなりで自分が学んだことを、自信をもって説明します。
「相手には、はっきりとした声で話しましょう。」
ジョーダンは殻を破って、自分を引き出してくれたのは、この「トークタイム」だったといいます。
トークタイムの取り組みは10年前から始まりました。
話すことができても、話さない子どもを対象に行ったのが始まりです。
その子は話すことはできるのですが、いつも強い不安をかかえていました。
先生が毎日10分間向かいに座って、だまっていました。それを1週間半続けました。
イボンヌ・ホワイト先生はこう言います。
「ずっと長い沈黙でした。
これはとても不快です。
それは先生にも、彼にも。
そして、言葉でその時間を埋めるようになっていったのです。」
現在では、月曜日から金曜日の朝9:30に、発達障害の生徒たちとそうでない6人の生徒たちが、集まって一緒に時間を過ごします。
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生徒のリーダーのウォリード・カルディは他の生徒たちとハイタッチをしています。
「この学校に入って、人を笑顔にできることが、私も変えてくれました。」
生徒たちは、ペアになって向かい合って話します。
相手を批判することなく、いつも同じ場所で、安全に相手の言葉を受け取り、反応をする練習になるものです。
今年、このトークタイムの取り組みが教育省から表彰されました。
「学校を卒業する頃には、発達障害の子どもたちの生活に価値をもたらすことができる。
そうした、コミュニケーションの取り組みを私たちは行ってきました。」
そう、スージー・モベイ校長は言います。
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昨年は、トークタイムに参加していた発達障害の生徒たちがオペラハウスで合唱を披露しました。
モベイ校長がそのときのことをこう言います。
「子どもたちがオペラハウスで歌うと、たくさんの人が立って拍手をしていました。
私たちも、生徒が大好きです。人生を良いものになるようにしたいと思っています。」
トークタイムに参加している発達障害の生徒たちはこう言います。
「新しい人たちに向かい合うことは、ときどき難しいです。」
「いつも話せるわけではありません。」
「私は会うのが大好きです。楽しいから。」
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一人の発達障害の生徒の介護をしてきたマウンテン・ドーンは、子どもが大きく成長したと語ります。
「最近、彼は人と交流したり、話をしたり、ハイタッチをしたり、そしてスポーツも楽しむようになりました。
とても自分に自信を持ってきました。本当にすばらしいことです。」
トークタイムを行ってきたホワイト先生はこう言います。
「私は、発達障害の生徒たちと自分が同じであるように思うときがあります。
みんな誰もが、きっとそう思うことがあるはずです。」
(出典・画像:豪abc
批判などを受けることもなく、安全に人とやりとり、コミュニケーションの練習ができる。
発達障害の子どもたちにそうした機会を作るためにロボットやVRが活躍をしています。
しかし、それを本当の人間の子どもたちがしてくれるのなら、それに勝るものはないと思います。
良いインクルーシブです。
すばらしい取り組み、そして多くの学校でもできそうな取り組みだと思います。
「自閉症の人はまわりの人に関心がない。」それは違うという研究
 

(チャーリー)

 

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