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発達障害の子どもたちが見せる繰り返しの動き、常同行動の意味

time 2018/11/12

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発達障害の子どもたちが見せる繰り返しの動き、常同行動の意味

ぐるぐる歩きまわったり、指をつけたり離したり、せわしなくまばたきをしたり、そうしたクセを持つ人は少なくありませんが、それを繰り返して行う子どもたちにとっては、どういう意味があるのでしょうか?
常同行動や自己刺激を行うことは、発達障害の子にはめずらしいことではありません。
髪の毛をいじったり、同じところをずっとまわり歩き回ったり、指を動かし続けたりするのです。
自閉症スペクトラム障害の人の常同行動ではとくに、手を叩いたり、にぎったり、まわしたりすることがみられます。
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AEIOU財団の発達障害の子を担当する上級作業療法士のペイジ・オーチャードは、常同行動は大人から子どもまでさまざまなものがあるといいます。
「自閉症スペクトラム障害の人は、気分を落ち着かせるためにそうします。
まわりからの刺激が強いために、常同行動を行って自分の動きに集中したり、何かを繰り返し見ることで、それらから逃れようとしているのです。
また、感覚を楽しんでいることもあります。自分にとって好ましいやりかたで感覚を楽しんでいるのです。」
オーチャードは常同行動は、発達障害でなくても誰にでもあるクセと同じようなものだといいます。
「びんぼうゆすりをしたり、ペンを回す人もいますよね。
自分で気づいて、それを止めることもできるので問題はありませんが、気づいたらしているようなものだと思います。
多くの人は成長していくにつれて、幼いころに刺激を感じていたものから、もっと他の刺激のものへと変わっているだけです。」
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発達障害の子の常同行動と多くの人のクセとの違いは、その行動内容と頻度です。
「絶え間なく手を動かし続けていたり、耳に何度も手を当てることを繰り返したりします。
言葉を話せる人の場合には、何度も同じ歌の一部を何度も繰り返して歌ったりします。」
自閉症スペクトラム障害の人は、繰り返し同じことを行う常同行動で、自分を安心させているのです。
オーチャードは、自閉症スペクトラム障害の人の常同行動と、クセを分けたものは、子どもの頃に他に刺激になることを学べたかだといいます。
「私たちAEIOU財団では、発達障害の人たちの情動行動を無理にやめさせることはありません。
それを行う理由をよく考え、他の行動方法を教えます。
そうして、社会参加がしやすくなるように取り組みます。」
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発達障害の子の情動行動は、エスカレートし自傷にいたってしまうこともあります。
「繰り返し自分を噛んだり、自分の頭を打つようになってしまうことがないように注意しなければなりません。」
そのようなときには、作業療法士やその他の専門家へ助けを求めて欲しいといいます。
「子どもと一緒になって遊んでいるとわかるのですが、繰り返し常同行動は現れるものの、それは長い時間でなくなってくるということです。
情動行動に変わる、他の何かを見つけることができるかもしれません。
子どもたちは自分を変えることができるのです。」
(出典:豪abc)(画像:Pixabay
うちの子も小さなころからずっと手を動かしています。
無理にやめさせようとは思いませんでした。
話すことができないのに、そうしたことまで取り上げてしまったらと考えたから。
今でもニコニコしながら、よく手頃なおもちゃを持って手を動かしています。頬にあてたりもしています。

(チャーリー)


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