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発達障害の子や精神的な問題をかかえる人たちをロバが癒やす

time 2019/02/09

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の子や精神的な問題をかかえる人たちをロバが癒やす

ロバはかわいくて、丈夫。そんなロバが動物療法で活躍をしています。
米マサチューセッツ州ボルトンのカルティベイト・ケア・ファームに、依存症や精神的な問題を抱える人、コミュニケーションに困難をかかえる人たちが訪れ、動物や農業に接する治療方法を受けています。
こうした人を助ける農業は何世紀も前にオランダで始まりました。ヨーロッパでは広く普及し、米国でも人気が高まっています。
馬や羊、アルパカなどど一緒に過ごすものです。
そしてロバは、特に発達障害の自閉症スペクトラム障害の子どもたちに良いといわれています。
8歳のメンフィス・ローズがここに来たのは4回めです。
ですが、もうすっかり慣れています。
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メンフィスのセラピストであるメガン・モランはパンプキン、そしてジャックという名のロバとどうしたら仲良くなれるのかメンフィスに質問をしました。
メンフィスとメガンはこうやりとりをします。
「ロバは干し草が好きです。」
「ロバは干し草がすきですね。だったら、干し草をあげれば仲良くなれますね。」
「はい。」
メンフィスは、干し草を手に取るとロバの口にやりました。
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馬ほど、人間と仲良くなるようにロバは飼育されてきませんでした。
だからこそ、特別な存在だとセラピストのモランは言います。
「小さいけれど、野性的なところがある。親しみやすいけれど、すぐには仲良しになれない。
しかし結局のところ、人間にとってとてもいい動物。
そして、ロバが求めるものはとても基本的で具体的です。
コミュニケーションに困難をかかえる人でも、ロバが求めていることはわかりやすいものです。
そのため、ここを訪れている発達障害の人が現実の世界で人とのやりとりをするためのスキルの向上にとても役に立ちます。」
発達障害の子どもたちにとって、現実の世界にはたくさんの困難があります。
メンフィスは長い間、学校生活で苦労をしていました。
母親はこう言います。
「息子は、いつも心配がいっぱいで、そして怒りながら学校からいつも帰ってきました。
そして、部屋に入ると叫んでいました。
学校で我慢していた感情を爆発させていました。
他の子どもたちと同じように振る舞おうと、いつも我慢していたからです。」
しかし、数週間前からここに通い、ロバたちと触れ合ってからはパニックを起こすことが減りました。
「息子は、ロバたちを友だちのように思っています。
ここで話をするのはとても楽なようです。
ここではとてものんびりできるので、お医者さんのところに行くよりも効果的です。」
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メンフィスは毎週ここに来ることを楽しみにしています。
心を落ち着かせてくれるそうです。
「僕は幸せになります。
ロバの体の毛をなでると、とてもやわらかいんです。」
メンフィスは、「トイ・ストーリー」のウッディの人形をよく持ってきます。
ウッディをロバによく乗せています。
寒い日には屋内で過ごします。
「お家の中には、絵を描く部屋があります。先生と一緒に絵を描くのが楽しいです。
僕はウッディと一緒にまんがも描きます。」
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ここ、カルティベイト・ケア・ファームを創設したアンドリュー・ラピンは、病院では一ヶ月かかるものがここでは数週間で効果が現れるために、心理的に困難をかかえている人たちがたくさんここに来ていると言います。
「広範囲の精神疾患、統合失調症、双極性障害、発達障害などの人たちがここに来ています。
私たちはロバを利用することをもっと検討することが重要だと考えています。
人はそれぞれみんな違います。
馬のように美しくて大きな動物がいいという人もいれば、そうではない人もいます。
ロバも利用することで、多くの人を助けることができます。」
(出典・画像:米WBGH)(画像:Pixabay
ロバいいですよね。
小さくてかわいらしく、そして力強い。小さな頃の私の夢はロバを飼うことでした。
現在はもちろん飼うことができていませんが、いたらうちの子にもとってもいい友だちになってくれるだろうと思います。
ヘビが発達障害の子を落ち着かせ友だちにもなり、療育を助ける

(チャーリー)


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