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ヘビが発達障害の子を落ち着かせ友だちにもなり、療育を助ける

time 2017/12/16

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ヘビが発達障害の子を落ち着かせ友だちにもなり、療育を助ける

発達障害の9歳の少年、フィン・ロドウィックがヤンパ・バレー自閉症プログラムセンターで笑顔を輝かせます。
ダイヤン・ヤズベック先生の療育の時間が終わったところです。
「ヘビが役に立つなんて考えたこともありませんでした。
生徒たちに効果があるのを見るとうれしくなります。」
そうダイヤン先生は言います。
フィンは、ヘビと仲良しです。
約1.5mの長さのボールパイソンの「ソー」と名付けられたヘビが、療育を受けているフィンのやる気を助けます。
療育の時間が終わると、フィンはすぐにソーを首に巻き付けて、喜んでいます。
「もしも一年前の私だったら、ヘビがこんなに役に立つなんて信じられなかったはずです。」
そうダイヤン先生は言います。
「リサがヘビと仲良くなる方法を教えています。
私はそれにつきあっているだけです。」
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リサ・ローレンツ先生がヘビを利用することを思いつきました。
「すべて偶然です。
私は科学を教える教師として、
おかしな生き物をたくさん飼っていました。
しかし、教師を引退したときに全てを手放しました。」
スチームボートスプリングス中学校で、20年間、理科の先生だったローレンツは、ソーと子どものカリシの2匹のヘビが自宅に戻ってきたと語ります。
リサ先生が、ヤンパ・バレー自閉症プログラムセンターに通う生徒の一人が、とてもヘビが大好きなことを知ってから、ソーが活躍するようになりました。
「ある日、園芸作業を学ぶときに、ソーを連れていきました。
ヘビが好きな子とソーは、まるで磁石のようにすぐに仲良くくっついてしまいました。
すると、他の子どもたちもみんなヘビに関心をもって、触りたがりました。」
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数日後、ヤンパ・バレー自閉症プログラムセンターで働くようになったリサ先生はソーを持ち込みました。
ヘビのソーが子どもたちを落ち着かせるものとして活躍が始まりました。
「療育に来た子どもたちは、ヘビのソーに喜んでいました。
他の先生たちは、ヘビのことは好きではありませんが、子どもたちがとても落ち着いていたのを目にしました。
子どもたちは、ソーに話しかけたり、いろいろなことを教えようとしたりして、コミュニケーションを学ぶ方法にもなったのです。」
すべての子どもたちや、療育の先生がヘビのことを好きなわけではありませんが、実際の効果からヘビに対しての考えが変わったといいます。
療育に訪れる子どもたちの95%がヘビを触りたがるそうです。
「ヘビはゆっくりと動きます。
そして、ヘビを持つとその重さから関節に圧迫感を感じることも、自閉症スペクトラムの子どもたちにはよいようです。」
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リサ先生も療育にヘビを利用しているのは、ここの他には知らないといいます。
米カリフォルニア大学を含んで複数の大学に、発達障害の子どもへの療育方法としてのヘビの可能性の研究の話をしたといいます。
「結果はどうなるかわかりませんが、反応は悪くありません。
ヤンパ・バレー自閉症プログラムセンターの役員たちは、私がますますたくさんのヘビを飼って利用するのではないかと心配をしています。
そんな心配は必要ありません、2匹いれば大丈夫です。」
療育の時間が終わって、ヘビのソーを飼育している箱に戻すとリサ先生はこう言いました。
「ソーも今は幸せな時間です。
ソーも発達障害の子たちが気持ちよさを感じるのと同じように、包まれた感じを喜んでいます。
ソーはこの箱が大好きです。
私もこんなソーが大好きです。」
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(出典・画像:米STEAMBOAT TODAY
つるつるした感じ、ほんのり温かい、少し締め付けてくれる、ゆっくり動く、そして思い。
たしかに、うちの子どもも好きそうな感覚がいっぱいです。好きにならないわけがない。
たしかに安全であれば喜ばれそうです。
ただ、一緒に働く他の先生たちのことを考えると、心中御察し申し上げます。
発達障害の子の介助を手伝ってくれるインコ

(チャーリー)


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