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発達障害の子にとってつらい学校の休憩時間を良くするための研究

time 2019/03/08

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発達障害の子にとってつらい学校の休憩時間を良くするための研究

休憩時間は多くの子どもにとって自由な時間です。
勉強から離れて、遊べる機会です。

しかし、発達障害の子どもたちにとって休憩時間の学校の校庭は孤独を感じる場所ではないかと想像できます。

発達障害の子はサッカーに参加することやその他の遊びに参加しようとしても混乱し、苛立つことになってしまうからです。
学校の休憩時間はまわりの子たちと一緒に過ごせないことを感じる時間となっているかもしれません。

しかし米ワシントン大学の研究チームは、発達障害の子どもたちは実際には、思われているよりも他の子どもたちとコミュニケーションをとったり、一緒に遊んでいることを発見しました。

ワシントン大学の言語聴覚科学研究科のジル・ロック助教授は、発達障害の子がどのような場面で孤立を感じるか、そしてどうすれば発達できる機会、他の人と仲良くなれる機会に変えることができるかを検討するために研究を行いました。

発達障害の子にとってつらい学校の休憩時間を良くするための研究 k2-1

学校の学生への支援は主に教室内で行われます。

しかし、発達障害の子どもたちの多くはずっと教室内にいるわけではありません。
また、休憩時間は他の生徒や先生にとっても必要なものです。

「発達障害の子どもたちにとって、休憩時間は最も困難を感じる時間かもしれません。」

発達障害の子どもや成人への療育を専門にしているロック助教授はそう言います。

「これまでの研究によれば、発達障害の生徒は休憩時間の1/3を孤独に過ごしています。

そのため、学校での社会的なスキルの習得、仲間との交流、友だちづくりは限定的なものになってしまうと考えられてきました。」

ロック助教授らによる研究チームは、休憩時間中の小学校を訪ねました。

そうして、55名の発達障害の生徒たちの様子を観察し、活動を記録しました。
感情の様子、他の子とのコミュニケーション状況、楽しそうにしているかそうではないか。

この研究結果は”the journal Autism”に掲載されています。

発達障害の子にとってつらい学校の休憩時間を良くするための研究 k1-1

「定期的な観察を行った調査結果であることが、これまでの研究とは異なります。」

そうした調査結果から、休憩時間中の発達障害の子どもたちの活動を分類しました。

遊んでいるときの様子、発達障害でない子たちと遊んでいる場合の関係性などによってです。

「発達障害の子どもたちは、そうでない子どもに比べると、孤立してしまうことがこれまでにわかっています。

人間関係をみると、発達障害の子どもたちは中心にいることはありません。

しかし、今回の調査研究では、発達障害の子どもたちの活動はそうでない子どもと比べて、大きく違っているところはありませんでした。」

研究チームによれば、学校の休憩時間は10分から35分でした。

平均すると、発達障害の子どもたちは休憩時間の25パーセントは1人で遊んでいましたが、
30パーセントの時間は友だちと遊んでいました。
残りの時間は友だちと交流はしていませんでしたが、そばで過ごしていました。

遊びの内容は、発達障害の子の半分は他の子どもと話をしたりしていました。
発達障害の子の40パーセントはおもちゃや石などで遊んでいました。
ブランコやすべり台でも遊ぶ発達障害の子は30パーセント程度いました。

発達障害の子が他の子と話し始めた。または、他の子の呼びかけに反応をした。
休憩時間中のこれらについても測定がされています。

小学校2年生までは、平均8.3回でした。
3年生から5年生までは、平均6.7回でした。

多くの場合、同じおもちゃで遊んでいたり、ゲーム中に共同で活動しているときにそうしたやりとりが行われました。

やりとりのすべてがうまくいっていたわけではありません。
発達障害の子には非言語的な発信が理解できなかったり、発達障害の子の呼びかけに相手が反応しないこともあるからです。
努力をしたり、動機や目的があってもうまくいかないことが見受けられました。

発達障害の子にとってつらい学校の休憩時間を良くするための研究 k4-1

そのためロック助教授は、休憩時間をもっとよい機会にできるはずだと考えています。

学校の校庭は、運動や遊びだけでなく、社会的なスキルの向上をサポートできる環境になりうるといいます。
ブランコやおもちゃが、やりとりを始める機会になったり、テーブルがあれば言葉のゲームもできます。

そして、大きくなればなるほど教師の支援が求められます。
発達できる機会は教室にとどまりません。

ロック助教授はこう言います。

「発達障害の子に役立つことは、そうでない多くの子にも役立ちます。

私たちは休憩時間をすべての子が楽しめる、安心できる機会にしたいのです。

今の休憩時間や校庭では、
発達障害の子にとっては、バスケットボールの試合に参加することよりも、
結局は参加しないほうが安心できます。
なぜなら、参加して一緒に楽しみたくても、試合に勝つことが優先されるからです。」

(出典:米ワシントン大学)(画像:Pixabay

正直、私もこれまでに休憩時間が苦だったことはよくあります。

勉強、仕事をしているときは全く苦になりませんが、そうでない時間。

短時間であっても、目的がないのにそこに留まることがいたたまれれなくなります。

学校、職場、ずっと仲の良い人ばかりに囲まれているわけでもありませんからね。

大学生や大人になってしまえば、1人でどこにでも行ってしまえばいいのですが、

小学校〜高校に通っている間は学校外に行けないですから。

ただ、大人と同じように前提として「1人でいたっていいじゃん。」

と子どもももっとそうなれば良いと思います。

発達障害であってもなくても、一人で過ごしたい人もいます。

孤独と思っても、それはこれまでに「友だち100人作ろうよ〜♪」と刷り込まれてきた人の余計なお世話であることもあります。

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(チャーリー)

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