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みんなで一緒に歌えば発達障害の子へのいじめが減るという研究

time 2018/08/30

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みんなで一緒に歌えば発達障害の子へのいじめが減るという研究

みんなでいっしょに学校で歌うレッスンが、発達障害の子に対する他の子どもたちの態度を良いもの変える。
そうした結果を示す、英サリー大学のアンナ・クック博士らによる新しい研究が”the journal Autism reports”に掲載されました。
相互にやりとりを行うことが、発達障害の子へのいじめを減らす可能性があることを確認したのです。
この研究では、発達障害の有無にかかわらず、9歳から11歳の子どもについて、学校での音楽のレッスンの影響を調査しました。
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子どもたちは、社会的な交流やコミュニケーション能力を高めるように考えられた特別な、歌うレッスンを11週間にわたって受けました。
そして、そのレッスンの終了後に、発達障害の子へのいじめについてどう思うかを子どもたちから聞き取りました。
発達障害の子がいない歌うレッスンを受けた子どもたちに比べて、発達障害の子といっしょに歌うレッスンを受けた子どもたちは、発達障害の子のいじめについて、怒り、同情、悲しみの感情をより多く示しました。そして、いじめることは楽しいというような反社会的な感情は少ないものになっていました。
研究チームでは、発達障害の子どもといっしょに歌うレッスンを行った子どもたちは、発達障害の子へのいじめに対して、発達障害の友だちの子を重ねて考えるために、発達障害へのいじめに対して否定的な感情が大きく増加したものと考えています。
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今回の歌うレッスンの効果から、
孤立してしまう、いじめられることも少なくない発達障害の子どもたちを守ることができるかもしれません。
この歌うレッスンを終了した発達障害の子たちも、いじめられているというような感情が20%減っていました。
こうした結果から、積極的なやりとりによって発達障害の子がそうでない子と関係を築くことは、いじめによる自尊心の欠如などが原因となる、発達障害の人の不安症やうつ病を防ぐ可能性が示されます。
研究を行ったクック博士はこう言います。
「発達障害の子の多くが、通常の学校で学んでいます。
しかし、まわりの子どもたちの理解や思いやりの欠如のために、いじめを経験しています。
いじめは、子どもに長期的な影響を与えてしまうものです。
発達障害の子どもは、大人になってからうつ病や不安症になってしまうことも多いことが知られています。
そのために、こうした取り組みをより広く学校で行い、発達障害の子、そうでない子がお互いに強い関係を築けるように助けることが重要なのです。
音楽、歌うことは、子どもたちを結びつけ、結束感を増します。
発達障害の子とそうでない子を結びつけるという目的には理想的なものだったのです。」
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(出典:英サリー大学)(画像:Pixabay
「仲がいいから歌うのではない。歌うから仲がいいのだ。」といったところでしょうか。
うちの子は特別支援学校に通っているので、障害がない子はいませんが、みんなで一緒に音楽を楽しんでいるのを見たりすることがあります。
うちの子はお話ができないので、きちんと歌ったりすることはできませんが、楽しそうに声を上げて、みんなの音楽や歌にあわせて体を動かしています。
そういう姿を見て、優しく何かを思ってくれる人はきっといてくれるんだと思います。
多くの子どもに見てほしい発達障害のアニメ

(チャーリー)


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