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発達障害の子の負担に。休校による変化、学校再開による変化

time 2020/06/09

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の子の負担に。休校による変化、学校再開による変化

イギリスでは、子どもも親もホームスクーリングに慣れるのに苦労しています。
一部の学校では再開されましたが、それは休校前の学校とはまるで違う学校のようです。
そして多くの子どもたち以上に、そうした違いに困難をかかえる子どもたちがいます。
特別支援教育を必要とする子どもは、イギリスでは全生徒の15パーセントになります。
イギリスでは、発達障害の学習障害にある失読症の人は全人口の10パーセントから16パーセント、自閉症の人は1パーセント程度いると推定されています。
こうした特別支援を必要とする子どもたちは教育の変化に適応することが特に難しいと考えられます。
ホームスクーリングとオンライン学習による子どもたちへの追加の負担と学校の再開による負担は、考慮しなければなりません。
多くの人たちが失読症を言語障害と考えていますが、それは記憶や言葉にする能力にも影響を与えます。
最高の学習環境であっても、学校でかかえる困難は失読症の子どもたちの自尊心を壊していく可能性があります。
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これらの困難は、世界を他の人とは違った感覚でとらえる自閉症の子どもも経験することです。
音がとても大きく聞こえるようなこともあります。
たとえば、キッチンのテーブルに座っている子どもが時計のカチカチや水道からもれる水の音が気になって他のことができなくなってしまうようなことがあります。
結果としてここにいられないという経験も、自尊心に影響を与えます。
自閉症のもう一つの特徴は、単純に白か黒かと考えてしまうことです。
自閉症の子どもたちの中には、学校は勉強するところ、家は遊ぶところと考える子もいます。
そうした子は家で勉強することに苦労してしまいます。
そして、いつもどおりの予測可能な日常を過ごすこともこうした子どもたちは求めます。
新型コロナウィルス感染拡大によって引き起こされた混乱のなかで、家での学習への移行はそれまでになかった変化で、大きな負担となりました。
学校では自閉症や失読症の子どもたちがこれらの問題を解決するために、専門家のサポートを受けることができました。
しかし、家庭学習ではこのような支援がないため、注意力や自尊心に問題をかかえ学習は困難になる可能性があります。
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最近の調査によれば、特別支援教育の多くの子ども(およびその親)はいつもより不安になっていますが、一方で一部の家族は新型コロナウイルス感染拡大による閉じこもり生活でのリモート学習はむしろ良いものだと伝えています。
閉じこもり生活が、一休みの機会になっている子どもがいます。
自閉症の子どもにとっては、自閉症の子がよく経験しているいじめからの脱出にもなっているかもしれません。
こうしたことから遠隔オンライン教育は、子どもたちに自分のペースで個人化された学習ができる、大きな機会になるかもしれません。
そのため、通常でもホームスクールを選択したいと考えている親が特別支援教育を必要とする子どもの子の親のなかには多くいます。
学校が再開するにつれて、子どもをどのように守り、サポートするべきかのアドバイスが出されています。
何より、子どもたちを安全にし安心してもらうことが重要です。
そして、感情や社会性の発達を、学業よりも優先するべきだと専門家は伝えています。
たとえば、自閉症の子どもには適切な遊び方を明確に教えたり、友だちを作れるように支援する必要があるでしょう。
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そしてこれまでと同様に、親と教師は密接に協力して、可能な限り一貫性を確保することが重要です。
子どもたちが困難な感情に対処するのを助けるために教師や親がができることがあります。
子どもたちはまた、家庭で死別や新たな経済不安に対処しているかもしれません。
そのために心理学者やソーシャルワーカーなど、他の子どもの専門家の関与も有益かもしれません。
自分自身のペースと学習スタイルを尊重し、特別支援教育を必要とする子どもたちが学校でうまくやっていくのを支援するために多くのことができるはずです。
そして、この新型コロナウイルス感染拡大の状況により、以前のシステムが壊れ、長期的には素晴らしい利益を得る可能性のある新しい方法が生まれる可能性もあるはずです。
(出典:豪THE CONVERSATION)(画像:Pixabay
うちの子が通う特別支援学校も再開し、2週間は分散登校で1日おきに登校しています。
うちの子はとてもうれしそうに登校しています。
見ているこちらもうれしくなります。
夫も子どもも自閉症の私たち家族、閉じこもり生活はむしろ快適

(チャーリー)


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