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自閉症の女の子が少ない理由「女性の保護因子」に対する研究

time 2020/06/28

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自閉症の女の子が少ない理由「女性の保護因子」に対する研究

「女性の保護因子」と呼ばれる理論は、女の子に比べて男の子は4倍以上も発達障害の自閉症である確率が高いことを説明するものです。
それを支持するこれまでの研究では、女の子が自閉症の兆候を現すためには自閉症に関係する遺伝子の変異が男の子よりも多く必要であることが示されています。
それらに対し、女の子は自閉症になりにくいという一般的な理論に挑戦する研究を米ワシントン大学の精神医学と小児科のジョン・コンスタンティノ教授が行いました。
s3-3 自閉症の女の子が少ない理由「女性の保護因子」に対する研究
コンスタンティノ教授の研究チームは「女性の保護因子」理論から、自閉症の人の姉妹は兄弟よりも自閉症に関わる遺伝的影響を多く運ぶため、これらの姉妹は兄弟に比べて自閉症の子どもをもつ可能性が高くなるだろうと推測しました。
スウェーデンの約100万人の子どもとその家族についての10年分のデータを調査しました。
その結果は推測とは違っていました。
結果は女性の保護因子では、自閉症の男女の不均衡を説明できないことを示唆していました。
コンスタンティノ教授の研究チームは、スウェーデンの国民患者登録データの2003年から2012年に生まれた847732人の子どものデータを分析しました。
子どもたちの両親、おば、おじなどの親戚についての自閉症の診断情報のデータも利用しました。
対象となった子ども全員847732人の1.5パーセントにあたる13000人以上の子どもが自閉症でした。
おばやおじが自閉症である子どもは6650人いました。そのなかの3〜5パーセントの子どもが自閉症でした。
母親方のおば、おじが自閉症である子どもと、父親方のおば、おじが自閉症である子どもでは、自閉症である率に有意な違いはありませんでした。
この研究は”Biological Psychiatry”に掲載されています。
s1-3 自閉症の女の子が少ない理由「女性の保護因子」に対する研究
この研究結果から、自閉症の子の割合の性差には「女性の保護因子」だけでは説明できず、女性が自閉症になりづらい要因を考えるのではなく、男性が自閉症になりやすい要因について考えるほうがよいとコンスタンティノ教授はいいます。
しかし、女性の保護因子についての研究を放棄してしまうことに反対する人もいます。
たとえば、米国の150万家族を対象とした2017年の研究では、姉が自閉症である子どもは、兄が自閉症である子どもよりも自閉症である可能性が高いことが判明しています。
そうした、いくつかの証拠があるからです。
米ウィスコンシン大学の遺伝学のドナ・ワーリング助教授はこう言います。
「まだ、一つの考えにすべてを委ねられる段階ではありません。
自閉症の比率の性差には、多くの要因の組み合わせによる可能性が高いからです。
女の子をなりづらくさせるもの、男の子をなりやすくするもの、両方があるはずでそれも人それぞれに異なる可能性があります」
(出典:米SPECTRUM)(画像:Unsplash
男性とは自閉症の現れ方が女性は異なるため、これまでの自閉症の診断方法だと女性は診断されない、なので少ない。
そうした話も数多く見ます。
いずれにせよ、生きやすく過ごしやすくなることにつながる研究が推進されることを望みます。
自閉症の女の子と成人の女性の多くが正しく診断されていない

(チャーリー)

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