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発達障害青年の車へのこだわりがお店で活きる。

time 2016/09/18

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発達障害青年の車へのこだわりがお店で活きる。

これは米イリノイ州の話です。
あるものに執着することは、発達障害の人にはよくあることです。
執着が人を作り、不確かなことが多い人生を過ごすのを助けたりしてくれます。
まわりとのやりとりに問題を抱えていたその人は、執着のおかげで、会話をすることができるようになってきました。
シミル・エマニュエルは、発達障害の他にも障害がある23歳。彼は車が大好きです。
読んだり、書いたり、時刻を伝えることも、数を数えることもできません。
しかし、彼は車、鍵、携帯電話などについて、幼児のころから執着をしていて、とてもよく知っています。
お気に入りの車は銀色のジープです。
彼の母親のドボラ・エマニュエルが彼の執着について語ります。
「例えば、スーパーに連れて行くと、キャンディーやクッキーが置かれた棚をいつも避けて、洗剤の棚を通らなければなりませんでした。そこを通って、他の子どもたちがキャンディーにするように、息子はくんくんとモップや石鹸のにおいをかぐのです。」
エマニュエルは高校を卒業すると、幸運なことに、車への執着をよい方向に導いてくれるプログラムに参加することができました。
GADOLと呼ばれる、生活をしていく上で必要な機会を成年に提供するプログラムです。それは、職業訓練ともっている興味やスキルを活かすことができる特別の就業機会が提供されるものです。
GADOLは、支援団体のケシェットが障害がある方々のために行っています。
ケシェットのエグゼクティブディレクターのアビー・ワイスバーグは、車がある環境で働くのが、シミルには一番いいとわかっていました。
そこで、スバルのエバストン販売店にお願いをしました。
シミルは車が大好きで、自動車販売店で働くことは、彼の夢なのだと説明をして。
スバルはジョブコーチを引き受けてくれました。
スバルの販売店のオーナーのロブ・パドルは最初はためらいがありました。
販売店の仕事は、とても忙しいためです。
新車、中古車の販売、ローンの提案、サービスセンターでの対応。
従業員たちもいつも慌ただしくいます。
パドルは、発達障害がある人にはついてこられないだろうと考えていました。
しかし、シミルに喜んでチャンスを提供しました。
自分ひとりだけでも、彼の面倒を見ようと決めました。
採用面接のようなミーティングを行いました。
シミルはパドルの質問に答えました。
好きな車について質問をすると、シミルはびっくりしながらも、適切に答えることができました。
「スバルです。」
これは、5年前のことです。
今は、給与をもらいフルタイムで働く従業員となりました。
パドルは厳しく仕事を指示し、ショールム内にある車に、チリひとつあることを許しません。
車を綺麗にするのは、シミルの仕事です。
ラウンジもきれいにして、お菓子や飲み物も準備して、清潔になっています。
パドルは語ります。
「シミルはこの制服を気に入っています。
シミルを見たお客様もとても感謝しています。
店のスタッフもシミルに協力しています。とても幸せなことです。
いつもシミルのよい仕事ぶりが報告されます。
シミルはもはや、支援を必要としません。ジョブコーチやサポートスタッフはもういません。
必要とされている仕事をこなしています。」
パドルとシミルは最近、ケシェットの会合によばれました。
シミルはたくさんの人がいる前で、スバル エバンストン店での仕事について誇らしげに発表をしました。
(出典・画像:米The Jewish Week
スバルの車は大好きです。
全輪駆動、水平対向エンジン、安全性、海外でも人気のブランド、最近は映画でもよく見る、・・などなど。
ますます好きになりました。とそれはおいて、
好きなことを仕事にできたら、それは一番の幸せではないかと思います。
そして、それは生産性や創造性という経営学的な視点からもよいことに違いありません。
よい方と出会って、適切な道を照らされて、本当に素晴らしいことです。
自分も少しでもそんな貢献ができたらいいなと思う次第です。
こちらは、その正反対となってしまった結果です。
発達障害の人がサイバー犯罪者になる危険

(チャーリー)


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