
この記事が含む Q&A
- 自閉症のある若者がスポーツで成功することは可能ですか?
- はい、適切な支援と努力によって可能です。
- 心の不調を抱えながら競技に挑むことはできますか?
- はい、精神的なサポートや継続的な努力で可能です。
- 自閉症の人が大きな記録を達成する例はありますか?
- はい、オリバーさんのようにパワーリフティング大会で優勝した事例があります。
自閉症のあるイギリスのティーンエイジャーが、ヨーロッパのパワーリフティング大会で優勝するという快挙を成し遂げました。
イングランド北東部、ロングベントン出身のオリバー・ウォーリー(19歳)は、6月にポーランドで行われたヨーロッパ選手権に出場し、19歳以下の部門で見事に優勝しました。
オリバーは13歳のときに自閉症と診断されました。
さらに、精神的な苦しさや体の不調とも長く向き合ってきました。そ
れでも記録を打ち立てるほどの活躍ができた背景には、「スタッグ・フィットネス・ストレングス・センター」というジムの支えがありました。
実は、ちょうど1年ほど前、オリバーさんはイギリス国内選手権に向けて準備を進めており、その大会で3位に入賞しました。
しかしその頃、心の健康状態は最も厳しい時期を迎えていたといいます。
「体の不調と心の不調が互いに影響し合って、抜け出せないループにはまっているような感じでした。
そのあと、状態はさらに悪化しました。
でも、それが少しずつ良くなってきたのは事実です。
今でも完全に楽になったわけではなく、苦しさは続いています」
そんななかでも、オリバーは粘り強く努力を続け、昨年11月にはヨークシャーおよび北東地域におけるティーンエイジャーの中で最も重い267.5キロのスクワットを成功させるという驚異的な成果を上げました。
この実績を弾みに、ことし5月にはヨーロッパ選手権への出場権を無事に獲得。
そして本番の大会でも、自信を持って競技に臨み、19歳以下の部門で堂々の優勝を果たしました。
オリバーの歩みは、自閉症や心の不調を抱える若者たちにとって、大きな希望となることでしょう。
(出典・画像:英Chronicle Live)
困難をかかえつつも、偉業をなしとげた人には、誰もが勇気づけられます。
ますますのご活躍を期待しています。
(チャーリー)