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サルにも発達障害はあるのか?

time 2016/09/24

サルにも発達障害はあるのか?

吉田今日子氏らによる日本のチームが奇妙な行動をするサルについてのひとつの研究について注目をし、その研究をさらに進めました。

それまでの研究で、行動を繰り返す、限られた行動の種類、他者にあわせて行動ができない、など発達障害の人と似ている症状をみせるサルがいることがわかっていました。
今回は、そのようなサルのDNAを研究することにより、発達障害の人との類似点を多くみつけました。
発達障害とは、多くは人間だけが行える行動から判断されるものです。

サルが発達障害となることはあるのでしょうか?

日本のチームによる新しい研究でも、それに完全に答えることはできませんでした。

しかし、サルを研究することが発達障害の人の脳や、そうなる原因の解明に役立つことを示唆しています。

発達障害の診断は、お互いの意思疎通のために行う、ふるまいをみて行われています。
ジェスチャーや、表情、指差しなどを見て。

発達障害は、言語の発達の遅れと密接に関係しています。
言語は感じたり、動かしたりする人間の機能を最も代表するものです。

他の人が注視しているものを見たりするかどうかが、発達障害診断でのポイントです。
これは、人間と一部の霊長類だけが持つ認知能力に頼るものです。

だからといって人間を除いた動物たちの多くに、発達障害の人と似たような神経メカニズムの障害が起こらないわけはありません。動物たちにも起きる可能性は否定できません。

発達障害の原因は、ミラーニューロンによるものだという仮説があります。

ミラーニューロンとは脳の一部です。最初はサルで発見されました。
人間も含め動物が、ある行動を行った時や他者のまねをした時にミラーニューロンは活動します。

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今回の研究では、

「ミラーニューロンが正しく機能をしていないために、他者を見たり、他者に対してどう行動するか判断ができない。」

のではないかという仮説をたてました。

ミラーニューロンを含んだ感覚機能をつかさどる脳の神経メカニズムが、他者の行動を理解したり、同情するのに使われます。

このメカニズムに問題が起きると、言っていることや行動から、他者の考えを理解することが難しくなります。

ミラーニューロンを含んだ感覚機能をつかさどる脳の神経メカニズムに問題が生じていると考えれば、発達障害の人にたびたび起きる知覚過敏や、感覚刺激が欲しくて起こす行動の原因も説明ができます。

吉田氏により研究されているサルと似たようなマカクザルは、他者の意図を理解することはできません。
しかし、まわりとやりとりをする行動において、ミラーニューロンに問題が生じた場合の影響をみることができます。

カードによるテストをサルに行いました。

同じ数字や色、同じかたちのカードがあります。
出されたものと同じカードを選ぶ必要があります。サルは試し試しカードを選んでいきます。

発達障害の人と同じことが起こりました。
新しいルールにあわせてテストを行っている他のサルを見ても、あるサルは行動を変えることができませんでした。

研究者は、そのサルがグルーミングやマウンティングなど、サルの社会的な行動も見せないことも発見しました。

仮説どおり、そのサルのミラーニューロンの数は少ないものでした。

研究者たちは、発達障害に関係すると思われる遺伝的な変異があることも発見しました。
発達障害の状況に深く関わる神経伝達物質セロトニンに関係する遺伝子にです。

「サルのEは特に人間の発達障害に似た問題をかかえていた。」と研究論文には書かれています。

この研究では、サルが人間の発達障害と似た症状を見せることがあることを示しました。

さらに、脳の問題についてサルと人間に共通したパターンが存在し、それは人間の発達障害に関係する遺伝的な変異に関係することを示しました。

しかし、この研究は神経心理学を通じて、発達障害における行動と遺伝的な関係についての複雑な道すじを検討をしなければ、価値がないものになってしまうかもしれません。

今後さらに、発達障害の影響が出る、まわりとのやりとりに必要な運動機能の脳システムの解明もできれば、療育によって何を目標とするべきかが確実にわかるようになるはずです。

(出典・画像:PHYS ORG

 

1.発達障害の原因として、脳のミラーニューロンの問題が考えられる。

2.サルにも発達障害の方と似た症状を見せるものがいた。

3.そのサルを調べると、やはりミラーニューロンの数が少なかった。

4.さらに、そのサルはセロトニン(「幸福感」に関わる物質ともされています。)を作る機能の遺伝子にも違いが見られた。

という研究結果についてのニュースでした。

 

「ネコ」の研究も進みそうです。

ネコだっていいはず。「友だち猫」研究

(チャーリー)

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