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自閉症の子どもたちについて知っておいてほしい10のこと

time 2021/02/28

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

自閉症の子どもたちについて知っておいてほしい10のこと

発達障害の自閉症は一人ひとり症状が同じではありません。
自閉症の子どもたちが大人になって自立した生活を送れるように、周りにいる大人たちが手伝うには、自閉症の基本的なことについて理解してください。
自閉症の私が自閉症の子が願っていることを伝えます。

1.まず子どもです。自閉症である前に。

自閉症は、その子の全体的な性格の一側面にしか過ぎません。
自閉症であることだけで、その子は定義できません。

ただ太っている、メガネをかけている(近視)、不器用(協調性がない、スポーツが苦手)なだけなのかもしれませんし、思考や感情や、多くの才能を持っているかもしれません。

それらは、子どもだった自閉症の私に、あなたが最初に目にしたものかもしれませんが、必ずしもその子のすべてとは限りません。

大人のあなたは自分自身を定義する方法を知っています。
もしあなたが一つの特徴を出したければ、それを公表すればいいのです。
しかし子どもには、それができません。
大人のあなたにも子どもであるその子自身も、何ができるかはまだわかりません。
一つの特徴で決めつけてしまうと、期待値が低くなりすぎてしまう危険性があります。

2.感覚に問題をかかえている

感覚の問題は、自閉症の人を理解するのに最も難しい側面かもしれませんが、間違いなく最も重要です。
日常の普通の光景、音、匂い、味、触覚が、自閉症の人にとってはまさに苦痛になることがあります。

あなたには引きこもりや好戦的に見えたとしても、自分自身を守ろうとしているだけかもしれません。

例えば、スーパーへの買い物は地獄になります。
何十人もの人々が一度に話している、店内の放送、レジの音、赤ちゃんの鳴き声、カートのきすむ音。
そして、隣に立っている人は今日シャワーを浴びていない。

蛍光灯が明るすぎるだけでなく、ブンブンと音を立てている。部屋が脈動しているようで目が痛い。
脈動する光はすべてのものを跳ね返し、私の見ているものを歪ませる。
窓からのまぶしさ、物が多すぎて集中できない、天井のファンが動いている、
たくさんの人が絶え間なく動いている。

これらすべてが私を混乱させます。
自分の体がどこにあるのかもわからなくなってしまいます。

3.私のしたくないことと、できないことを区別してください

私は指示を聞かないのではありません。そのときは理解できないのです。
あなたが部屋の向こうから私に声をかけてきても、私には何を言っているのかわからないのです。
もっと近くで、シンプルな言葉で話してください。

「ビリー、本を机の上に置いて、ランチに行く時間だよ」

こうした言葉なら、私に何をして欲しいのか、次に何が起こるのかがわかります。
私は従うことができます。

4. 言葉を非常に文字通りに解釈します

ダジャレ、ニュアンス、推論、比喩、暗喩、皮肉などは、私にはわかりません。

5.私の限られた語彙に我慢してください。

感情を表現する言葉がないと、何を必要としているのかを伝えるのが難しいです。
お腹が空いた、イライラしている、怯えている、混乱しているなどの感情があるかもしれませんが、私には表現することができません。
ボディランゲージ、撤退、焦燥感、または何かが間違っていることに注意してください。

私の話す言葉が、大学教授のようだったり、映画のスターのセリフのように聞こえるときがあるかもしれません。
それは、私の言語障害を補うために記憶した言葉を使っているのです。
本やテレビ、他の人の発言から得たものです。

6. 私は視覚に多くを頼っています

どうすればいいのか教えてください。そして、何度も見せてください。
何度も何度も繰り返すことは、学習を助けます。
次に何が来るか覚えなければならないというストレスから解放され、活動のスムーズな移行を可能にし、あなたの期待に応えるのに役立ちます。

7.できないことよりも、できることに集中し、それを積み重ねさせてください。

自分は不十分、自分は足りていないと常に感じる環境では、私は学ぶことができません。
批判を受けそうな時に新しいことに挑戦するのは、たとえ「建設的」であっても私は避けたい。
あります。その子の強みを見つけてください。

8.社会的なやりとりについては助けてください。

私が子どもだった頃、遊び場では他の子どもたちと遊びたくないように見えたかもしれませんが、それは単に私が会話を始めたり、遊びの状況に入る方法を知らなかっただけです。
他の子どもたちに誘ってもらえれば、喜んで参加できたかもしれません。

私は、始まりと終わりがはっきりしている構造化された遊びの活動が得意でした。
私は顔の表情やボディランゲージ、他人の感情を「読む」方法を知らないので、適切な社会的反応についての継続的な指導には感謝していました。
例えば、エミリーが滑り台から落ちたときに私が笑ったとしても、それを私は面白いと思っているわけではありませんでした。
適切な反応を知らないというだけでした。

10.パニックを引き起こす原因を見つけてください。

パニック、かんしゃく、私にとっては本当に恐ろしいことです。
感覚の一つ以上が過負荷になると、それが起きます。
原因がわかれば、それを防ぐことができます。
時間や設定、人、活動を 記録しておけば、原因となる パターンがわかるかもしれません。

そして、すべての行動は私のコミュニケーションの一形態であることを忘れないでください。
私の言葉を作れないときに、私は何とか伝えようとしています。

しかしたびたびそれが起きる場合には、医学的な原因があるのかもしれません。
食物アレルギーや過敏症、睡眠障害、胃腸障害などは、行動に大きな影響を与えます。

10.無条件に愛してください。

あなたのサポートがなければ、子どもは自立した大人になることが難しくなります。

自閉症のために、アイコンタクトや会話が得意ではないことは事実でしょう。
しかし、その子が嘘をつかないことも知っているでしょう。
カンニングをしたり、私のクラスメートをいじめたりすることもありません。

次のマイケル・ジョーダンにはなれないかもしれません。
しかし、細部にまで気を配り並外れた集中力を持っているので、次のアインシュタインやモーツァルトやゴッホになれるかもしれません。彼らも自閉症でした。

しかし、あなたなしでは子どもはそうなれません。
あなたが、擁護者や友人になることで、子どもはそうなっていくはずです。

(出典:米THE NEWS)(画像:Pixabay

複雑な世界で自分らしく幸せに生きていく、そのために自分が持っているものを活かしていく。

そのためには、まず自分への自信が重要になります。

場所や時で変わるまわりの人たちとの比較によるのでない、いつでも心の奥で自分を安心させてくれる絶対的な自信。

小さなころから、細かな理由なんかなくても認められ、愛されてきたことがそれを育むはずです。

そうすることが、子どもにとって一番必要な親の役割だと私は思っています。

(チャーリー)

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