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自閉症の双子は母親と「犬のおやつ」で卒業後の起業をめざす

time 2021/04/28

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自閉症の双子は母親と「犬のおやつ」で卒業後の起業をめざす

17歳の双子の兄弟、ハンターとチェイス・サンフォードは、高校3年生です。
ともに発達障害の自閉症と診断されています。

二人とも2歳から3歳の間に自閉症と診断されました。
母親のリアンはこう言います。

「二人ともそう診断されました。父は仕事のために長く家にいなかったり、それに伴う一貫性のなさなど、小さなころは困難がいろいろありました。

私たちの最大のハードルは、常に教育でした。
他の子どもたちも非常に協力的で、教師も同様でしたが、ここでは自閉症の子どもたちのためのプログラムが長年にわたって不足していました」

学習障害を持つ多くの子どもたちと同様に、双子はパンデミックの間、バーチャルスクールにうまく適応できませんでした。
フルタイムでの対面学習が再開されるまで、1年の間に、社会的な交流に影響が出たり、授業に遅れるかもしれないと考えたりするようになりました。

ある晩、家族で食卓を囲み、息子たちの仕事に必要な能力を以前のように回復させる方法を話し合いました。
お菓子作りが好きなハンターは、友人や家族に配るための犬用のおやつを作ることを思いつきました。
アートが好きなチェイスは、兄が楽しんでいる様子を見て、自分も一緒にロゴや名前をデザインし、趣味を起業につなげることにしました。

その瞬間、「ダブル・トラブル・トリート・カンパニー」が誕生しました。

チェイスはこう言います。

「朝食のときに、いろいろな名前を出し合っていました。
ハンターはと僕は『ダブル』で、そして『トラブル』ばかりはトラブル」

それを聞いて、ハンターは笑ってうなずいています。

母親は、自分たちの経験と双子の成長過程を共有するために、Facebookページを作っていました。
わずか数週間の間で、犬が喜んでいたと、好意的なコメントがたくさんありました。

面白いことですが、ハンターとチェイスの家では犬は飼っていません。

ハンターとチェイスたちはお菓子作りのたびに、指示に従い、レシピを2倍、3倍にして計算する、整理整頓、キッチンの安全性、細部への配慮、チームワークなどを練習しています。

完璧なレシピを作るには忍耐が必要ですが、創造性を発揮できるのが最も重要なことです。

お菓子の袋を渡したり、取引をしたりするたびに、二人には社会的スキルとお金の管理の学びになります。

「お金を扱ったり、人と話したりするのは楽しいです。
しばらく会っていなかった人に会えるのもいいですね」

そう、チェイスは言います。

少年たちは朝におやつを焼き、冷めたら袋詰めをします。
手作りの犬用おやつを、1袋あたり3ドルから6ドルで販売しています。

学期末を迎え、授業を終えた二人に負担をかけないために、今は注文を受けないようにしています。
しかし、学校卒業に販売するための新しいレシピ作りをすでに始めています。

「一夜にして爆発的に売れてしまったので、常に注文が入っています。
しかし、息子たちに負担をかけないようにしたいのです。

ですが、息子たちは焼きたがっているので何回かに分けて焼いています。
どれくらいの在庫があるかをFacebookに投稿して、売り切れたら焼くようにしています」

最終的には、「ダブル・トラブル・トリート・カンパニー」が自閉症の人たちを助ける大きなものにしたいと考えています。
これまでの短期間のうちに、二人の成長には良い変化が見えているといいます。
自信を持ち、責任をもって行うことが増えてきました。

チェイスとハンターの旅はまだ終わっていません。
これまでの17年間は家族にとって冒険のようなものでした。
同じような苦労を初めて経験するかもしれない他の家族に、母親のリアンはこうアドバイスをしてくれました。

「自閉症の子どもを持つ親の願いはみんな同じです。
それは仲間に入れてもらうことです。

きっと大丈夫です。
みんなと同じように見えなくても、そのうち理解されます。

早くから社会に出ることが子どもたちのためになりますし、他の子どもや家族と交流することが子どもたちの成長につながります」

(出典・画像:米JDNews

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(チャーリー)


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