発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症の子をもつ写真家はカメラで卒業後に光を当て支援を願う

time 2021/05/31

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の子をもつ写真家はカメラで卒業後に光を当て支援を願う

写真家のボブ・リーは、写真やビデオを通して、18歳を過ぎた自閉症の人たちの日常生活や社会的な課題に光を当てています。

ボブが最も恐れていることは、自分と妻が亡くなった後、14歳の息子のジュンがどうなってしまうかということです。
ジュンは3歳のときに自閉症スペクトラム障害と診断されました。

クリエイティブ・ハウス「The Fat Farmer」の創設者である45歳のボブはこう言います。

「息子はどこで暮らしていくのだろう。
私たちが面倒を見られなくなったとき、息子にはどんな選択肢があるのでしょうか」

2011年にボブはジュンの世話をするために、会社員を辞めフリーランスとして活動を始めました。
それ以来、シンガポールの障害者の人たちを支援していきました。
かかえている問題に写真家として光をあててきました。

「息子はあと4年で特別支援学校を卒業する。次はどうする」

この問題をきっかけに、ボブは18歳で特別支援学校の保護を離れた自閉症の若者たちの先に何があるのか、答えを探し始めました。

地元の慈善団体やFacebookのサポートグループの協力を得て、ボブは12人の自閉症の若者とその介護者とつながり、写真展で彼らのストーリーを紹介しています。

「Finding What’s Next」(次を見つける)と名付けられたこの写真展では若者たちが将来を模索する上での困難な状況が詳しく紹介されています。

トランポリンで跳ねたり、キックスクーターで走り回ったりと、常に動き回っている20歳のマーカス・トーの物語もその一つです。

これは、マーカの感覚システムのバランスが崩れ、環境中の光、匂い、音の変化に極端に反応してしまう感覚調節障害に対処するための取り組みの一環です。

マーカスが出す大きな音は、一般の人たちから不快な目で見られることもありますが、父親のトーは、それでもマーカスを外に連れ出すことを躊躇しません。

トーはマーカスに優しく、忍耐強く接しています。
そして、マーカスが自閉症の人たちとのコミュニケーションの方法を他の人たちに教えてくれることを願っています。
父親のトーの願いは、マーカスが地域社会で見慣れた存在になることで、他の人たちがマーカスを受け入れ、いつの日か見守ってくれるようになることです。
ボブはこう言います。

「トーが、重度の自閉症のマーカスの面倒を、どれだけ忍耐強く行っているかを知ることができました。
トーが日々直面している課題は、私たちよりもはるかに困難なものでした」

ボブが最も感銘を受けたのは、セント・アンドリュー・アダルト・ホームでの写真です。
この施設は、シンガポールで最初で唯一の自閉症に特化した入所施設です。

「息子のジュンもいつかここにお世話になるはずです。
この施設を調査・記録している間、現実が感情的に迫ってきました」

ボブはこの写真展で、自閉症に対する認識を高めるだけでなく、地域社会の支援を集め、一般の人々に、隣人を助けたり、自閉症の人を会社の従業員として雇ったりするなど、自分たちに何ができるかを考えてもらうことを期待しています。

(出典・画像:シンガポールTHE STRAITS TIMES

私にとってもとても身近な問題です。

できる限りのことをしたいと思ってきましたが、まったく不十分です。

ですが、生きている間にできる限りします。

自閉症の双子は母親と「犬のおやつ」で卒業後の起業をめざす

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。