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自閉症の人がもつ特別な「関心」は問題行動でなく価値あるもの

time 2021/07/10

この記事は約 4 分で読めます。

自閉症の人がもつ特別な「関心」は問題行動でなく価値あるもの

私ほど恐竜について詳しい5歳の子どもはいなかったでしょう。

「Walk the Dinosaur」を繰り返し聴きながら、私は大英自然史博物館のプラスチック製の恐竜レプリカを、高さ順、色順、絶滅した順に並べたりしていました。

「きかんしゃトーマス」の話をやめられない子どもから、システム分析について語るアスペルガーの人まで、自閉症の礎となるのは「特別な」関心事があるということです。

多くの人は、自閉症の人は電車やスター・トレックの言語、パンの袋のタグ集めなど、ちょっと変わったことに過剰に興味を持つというイメージがあるかもしれません。
特殊な関心事が該当する領域を「非社会的」と呼ぶことがありますが、これは「蒸気機関車のこと詳しく知っている人とは友だちになれない」ということを丁寧に言っているように思えます。

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多くの子どもたちが恐竜を大好きになります。
しかし、5歳の私にとっては比較にならないものでした。
他の子どもと同じように、何がきっかけで恐竜が好きになったのかは覚えていません。
しかし、他の子どもと違って、絶滅した生物への愛の熱はずっと冷めませんでした。
恐竜は私にとって、最初の「特別な興味」でした。

恐竜に「ハマる」にはふさわしい時期だったと思います。
1980年代半ばには、古生物学の本は埃っぽい図書館の本ではなく、エンボス加工された表紙とウィットに富んだイラストを持つベストセラーのペーパーバックになっていました。

1993年に「ジュラシック・パーク」を見た人は、小さなティムが重たい恐竜の本を握りしめる姿を見て喜んだだでしょう。
1987年に私は、宿題の本は読もうとしませんでしたが、、ティムがかかえていたロバート・T・バッカー博士の『恐竜の異端児』を読んだことを説明しようとしていました。
全部で481ページの本。3回は読んでいました。

この本は、恐竜が実際には温かい血液を持っていたことを示唆する勇気ある本でした。
T-レックスは、この頂点の捕食者がスピードで疾走することができるというバッカーの推測を考慮すると、急に恐ろしくなりました。

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自閉症を「欠けている」と捉える考え方では、特別な関心を不安や強迫観念のようなものとしてとらえます。
数多くの育児ブログにはこう書かれています。

「なぜ息子は何時間も座って地下鉄について読んでいるのか?」
「なぜ娘はアオウミガメの交尾の習性についてしきりに話してくれるのか?」

食事や社会生活、睡眠を拒否して、自分の「自閉症」による情熱に何時間も付き合うのはおかしいと考えられています。
例えば、マルコム・グラッドウェルは、2008年に出版された「天才!成功する人々の法則(邦題)」という本の中で、天才的な才能を得るためには、1つのテーマに1万時間を費やすべきだと主張しています。

「ディスラプター(破壊者)」や「ソートリーダー(思想的指導者)」と呼ばれる人たちは、偉業を達成する方法として、ミハイ・チクセントミハイが言うフロー状態(目の前の作業に完全に没頭し、他のことには一切注意を払わない状態)の概念を引用しています。

ハンガリー系アメリカ人の心理学者であるチクセントミハイは、70年代半ばからフロー状態の研究を始め、1996年のインタビューでは、フロー状態を「ある目的のために活動に完全に没頭している状態」と表現しています。

「自我は消え去り、時間はあっという間に過ぎていく。
すべての行動、動作、思考は、ジャズを演奏するように、前の行動から必然的に続く。
全身全霊で取り組み、自分の能力を最大限に発揮しているのだ」

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チクセントミハイの研究は、企業やブランドによっては、生産性や「エンゲージメント」を高めるための方法として利用されていると言っていいでしょう。

昼夜を問わず、ある活動や関心事に没頭して、時間や持続性、睡眠を犠牲にするというのは、誰からでもよく聞くことではありませんか?

私が問題だと思うのは、私たち自閉症の人が自分の個人的なジャズの旅に同調しているとき、つまりスタートレックのクリンゴンの地政学について1万時間を費やしているときに、それを「問題」行動として見る人がいることです。

フローと自閉症の人の特別な関心事の間に関連性を見出した人は私が初めてではありません。
医師もその類似性を指摘しています。
フロー状態は生産性を向上させる方法として利用されています。
自閉症の人の特別な関心事も雇用の可能性に結びつけることを提案する人もいます。

こんなことわざがあります。

「自分が楽しいと思える仕事を見つければ、一生働くことはない」

特別な興味をもとに「雇用」することは、自閉症の人が社会に価値を提供する、究極の方法になります。

しかし私は結局、恐竜を愛した私は古生物学者にはなれませんでした。
手が汚れるのが嫌だったので。

(出典:英The Guardian)(画像:Pixabay

大好きなことをしている人には誰もかないません。

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私は発達障害の美術史研究科。これからの美術館に期待すること

(チャーリー)

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