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素晴らしい能力をもつ話せない自閉症の息子から私はたくさん学ぶ

time 2022/04/16

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

素晴らしい能力をもつ話せない自閉症の息子から私はたくさん学ぶ

歩けるようになる前に文字を覚えた5歳児が、その「写真のような」記憶力と10ヶ国語で書く能力で、何百万人もの人たちをネット上で驚かせています。

米ニューメキシコ州アルバカーキに住むセバスチャン・エスポジートは、生後18カ月のときに木製の文字パズルに夢中になり、ネコや犬といった言葉を綴り始めました。
セバスチャンは、年齢よりはるかに進んだ読解力を持ち、数字や文字に夢中になるハイパーレクシアと呼ばれる能力を持っており、自閉症とも診断されています。

現在5歳のセバスチャンは幼稚園児で、クラスメートはまだABCを学んでいますが、セバスチャンの読書能力の年齢は18歳です。
靴紐を結ぶことはできませんが、ギリシャ語、ドイツ語、アルメニア語、トルコ語のアルファベットを記憶しています。

父親のライアンはこう言います。

「どの親も自分の子供は特別だと思うものです。でも、セバスチャンは本当に特別だと思いました。
息子はとても早く言葉を覚えました。
息子が言葉を逆に綴るようになったとき、私は息子はエイリアンなのではないかと思いました。
信じられないことでした。

また、写真のような記憶力を持っていると思います。
見たものは何でも頭の中に記憶して、決して忘れないんです」

3歳になってセバスチャンは、自閉症と診断されました。
自閉症は、人々のコミュニケーションや世界との関わり方に影響を与える発達障害です。

セバスチャンの家族が最初に動画をネットに投稿したときは、セバスチャンのの症状に対する認識を高めるためでした。
そんな動画がネットで話題になるとは思っていませんでした。

最も人気のあるTikTokに投稿した動画は、リトル・アインシュタインという名前で投稿したものです。
世界のすべての国や首都を記憶してリストアップしたりする様子を映し出しています。
父親のライアンはこう言います。

「息子は、世界中のすべての国と国旗、首都、そしてその所在地をリストアップすることができます。
国土の輪郭から国を見分けることもできます。
息子がこうして活躍しているのを見るのは、とても素晴らしいことです。
私たち家族でさえも、彼の姿を違った目で見てしまうのですから。

息子のセバスチャンは言葉で話すことができません。

素晴らしい頭脳の持ち主ですが、それを書き留めないと自分の気持ちを正確に伝えられません。
転んで怪我をしても、それを私たちに知らせるのは難しいので、本当に大変なんです。

どの子も同じではないことを知ってほしい。
そして、みんな素晴らしいんです。

セバスチャンは自分の靴を履くことはできませんが、ロシア語で字を書くことはできます。
それでいいんです」

セバスチャンが産まれるときはたいへんでした。
母子ともに劇的な出産を生き延びましたが、セバスチャンは病院の集中治療室で人工呼吸器を装着され、9日間入院しました。

「家に連れて帰ってからは、父親は常に息をしているかどうかを確認していました。
息子と母親が二人とも助かってよかったと思っていました」

セバスチャンがハイハイを始めたのは生後9カ月、歩き始めたのは2歳近くになってからでした。
言葉の遅れはあったものの、木製の文字を使って指示を綴り始めました。

「息子は言葉が遅れているので、これらのゲームやパズルは、息子とコミュニケーションをとる方法なのです。
この方法でトイレトレーニングをしました。
おしっこを、トイレでするように伝えました。

食べたいものなども、質問を書き出すと、教えてくれました。
今では、文字で何でも教えてくれるようになりました」

父親のライアンは当初、セバスチャンとおもちゃで遊んだり、ボールを投げたりと、一般的な親子遊びをしようとしたが、この子の真の情熱は読書にあることに気づきました。
セバスチャンの初めてのクリスマスには、ロシア語のアルファベットパズルをプレゼントしました。

「初めてのクリスマスに、ロシア語のアルファベットパズルをプレゼントしたのですが、まるでお気に入りの自転車をもらった子どものような反応をしてくれました。

また、息子は読書がとにかく好きで、完全に夢中になってしまいます。
トラックや車で遊ばせようとしたのですが、それは息子は好みませんでした。

息子は学ぶことにしか興味がないのです。
おもちゃはたくさんあるのですが、埃をかぶっています。

息子の能力を見ると、私たちが無理に勉強させていると他人から思われるのではないかと心配になるくらいです。
でも、全部自分で好きでやっていることなんです。

学習は、息子にとっては恐竜のおもちゃで遊ぶようなものなんです。
スペルに挑戦したり、ロゴを当てたり、フォントを書き出したりするのが大好きなんです」

そしてライアンは、セバスチャンが毎日何か新しいことを教えてくれると言います。

「セバスチャンのおかげで、たくさんのことを学んでいるような気がします。
例えば、カザフスタンが世界最大の内陸国であることを教えてくれました。

息子は元素の周期表を全部暗記しています。
私は10個も言えないのに。

アフリカの国もほとんど言えるようになったのは、息子のおかげです。
息子と一緒に遊ぶだけで、多くのことを私は学ぶことができました。
セバスチャンの父親になったことで、他の人やその子どもに対しても思いやりを持ち、より理解できるようにもなりました」

(出典・画像:英Mail Online

できないことよりも、できることにますます注力して、楽しく伸びていって頂きたいですね。

発達障害の天才少年は頭の中で音楽をダウンロードしていると言う

(チャーリー)


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