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自閉症や知的障害の人の常同を振動刺激で軽減する腕時計型装置

time 2022/07/13

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自閉症や知的障害の人の常同を振動刺激で軽減する腕時計型装置

スペインにあるバレンシア工科大学の研究チームは、自閉症スペクトラム障害や知的障害のある人の不随意運動が非常に激しい場合に、これらの運動を減らすのに役立つデバイスのプロトタイプを開発しました。

「ESSENS」と呼ばれるプロトタイプのこのデバイスは手首に着けるものです。
高周波数と非常に低い振幅の範囲で振動刺激を生成できるアプリとデバイスで構成されており、自閉症や知的障害をもつ人が常同行動が非常に激しく、生活の妨げになるときなどに、常同行動を減らすのに役立ちます。

検証のために、バレンシア工科大学らによる研究チームは、6歳から10歳までの自閉症と知的障害のある5人の子どもに参加してもらい検証を行いました。

3分間の刺激の間に行われた結果と観察から、効果があることを確認できました。
これを使用すると、子どもたちの常同行動がなくなったり、減ることにつながりました。

これらは予備的研究の結果となりますが、短期の体性感覚刺激が運動抑制と学習に影響を与える、重要な可能性を示しました。

「非常に短い時間の振動刺激であるにも関わらず、自閉症や知的障害の人たちの学習メカニズムに影響を与えられるのです。
日常生活の最も基本的で日常的な行動においてさえ、常同行動による妨げは深刻なものになります。

私たちが得た結果によれば、このデバイスの使用は、知的および発達障害を持つより多くの人たちにも効果を与えられる可能性があります」

このデバイスは理論的にはすでに検証されたものです。
自閉症をかかえる人たちに推奨される設計がされてウェアラブルデバイスです。

「この研究で検証し、有効な振動(周波数、振幅、振動パターン、刺激の持続時間)を数値化できたことは、このデバイスを簡単に複製できるととともに、将来の研究で比較することを可能にします。
私たちは、このようなデバイスが常同行動の削減にどのように貢献し、学習の機会の新しい窓を開くのかを検証することができました」

研究チームは、このデバイスによりメリットを得られる家族や組織とも今後協力して研究を進めたいとしています。

(出典・画像:スペインバレンシア工科大学

うちの子は、何か気になると掻き出して傷ができ、さらにそれを掻いてとループしひどい状態になったりします。

常同と軽い自傷というところでしょうか。

こうしたデバイスでそれを防げるなら、いいですね。

無害であれば自閉症の人の自己刺激、常同行動はそのままで良い

(チャーリー)


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