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自閉症の人が強みを活かせ、いろいろ学べる「クライミング」

time 2023/01/31

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の人が強みを活かせ、いろいろ学べる「クライミング」

自閉症の人たちは、人付き合いや地域社会に溶け込むのに苦労していることもあります。
スポーツは、自閉症の人たちが生活を楽にするために頼ることができるものです。
スポーツを楽しむ自閉症の人は多く、なかにはプロ選手になっている人もいます。

クリス・シェパードもその一人です。
ロッククライミングが自分の違いに対処するのに役立っていることを知っています。

シェパードは、ロッククライミングは自閉症スペクトラムの人にとって完璧だといいます。
こう語っています。

「自閉症の人にとってのクライミングは、趣味を超えたものになります。
クライミングは、社会的な交流を助け、生活スキルも向上させてくれるものです」

自閉症の人は、一度に多くの刺激があると混乱してしまうことがあります。
そのため、さまざまな活動をしようとするより、特定のことに集中することを好みます。
ときには、それに「強迫観念」のレッテルを貼られてしまうこともあります。

ネガティブに捉えられることもありますが、クライミングの世界では強迫観念は良いものかもしれません。
クリスはこう言います。

「強迫観念 というレッテルは、私にもよく使われました。
しかしクライミングをする人たちのなかでは、それはポジティブに受け止められました。
私は大きく助けられました」

クライミングは自閉症の人がエネルギーを集中させるのに役立つだけでなく、他の無数の問題にも役立ちます。

「クライミングは、自閉症の人たちにプレッシャーを与えることなく、楽しく社交的になれる方法です。
クライミングは1対1の交流はなく複数の仲間との交流で行います。

また、約束にともなうストレスも軽減されます。
岩は常にそこにあります。
誰に約束する必要はなく、突然来て登れるのです。

また、クライミングはとてもシンプルで決まったルーチンを持つスポーツです。
典型的な社会的慣習に従うことを心配する必要もありません。
クライミングに求められる反復運動は、自閉症の人にとっては喜びであるかもしれません。

クライミングはいろいろな面で自閉症の人が、自分を受け入れることを助けてくれます」

(出典・画像:米ESSENTIALLY SPORTS

うちの子がまだ小学生だったころ、ここなら大丈夫だろうととある低い山に登りに行きました。

しかし予想外に、鎖を伝って登らなければいけない岩場などもあり、うちの子は怖くなって大泣きしながら身動きできなくなってしまいました。

なんとか、かかえて進みましたが、どれだけ怖かったろうと申し訳なく、反省しました。

もう二度と山に登るのは止めようと思いました。

その後、うちの子は学校で高尾山に登る機会がありましたが、それはとても楽しかったようです。

障害のある子との山登りで重要なのは、低さより、道のよさ。

そんなことを思い出しました。

両親を亡くした自閉症の青年は登山をして変わった。自立と再会

(チャーリー)


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