
この記事が含む Q&A
- 発達障害のある子どもと一緒にサイクリングを楽しむ方法は何ですか?
- 子どもに合わせた支援具や環境を整えることで安全に楽しめます。
- 自閉症や感覚過敏の子どもと自然活動を安全に楽しむためにはどうしたら良いですか?
- 事前に刺激を抑えた環境を選び、子どもの状態を観察しながら進めることが大切です。
障害のために自転車に乗ることができない少年が、家族とサイクリングに出かけられるようになりました。
ザック・レンダーは自閉症、発達遅延、感覚処理障害をかかえ、通常の自転車のペダルをこぐことができませんでした。
家族たちはサイクリングが好きで、6歳のザックにもサイクリングに参加させたいと考えていました。
しかし、ザックを乗せられる自転車用トレーラーは高額なものであるため、母親のクリッシーはあきらめていましたが、子どもの障害者支援団体チルドレン・トゥデイ・チャリタブル・トラストに連絡を取りました。
すると、支援団体はザックと家族が一緒に出かけられるようになることを理解し、すぐに支援を決定しました。
クリッシーは、次のように語っています。
「私たちは何年もザックを自転車に乗せようと試みてきました。
寝室でペダルを踏む練習をするために独立した自転車も用意したのですが、どうにもなりません。
私はサイクリングが大好きで、ザックの姉のロッティはいつもサイクリングに行くのを楽しんでいます。
ザックも一緒になって、家族みんなで楽しめることをしたいと思っていました」
ザックは、3歳の誕生日の直前に自閉症と診断されました。
言葉もなくなりました。
学校に通い始めてからは、感覚処理障害とも診断されました。
この症状は、脳が感覚情報を処理する方法に影響を与えます。
他の人には何の問題もないような刺激にも過敏に反応してしまいます。
ザックは、12歳になるまで使えるこのサイクルトレーラーをすぐに気に入ったとクリッシーは言います。
ペダルも付いているので、いつか自転車に乗れるようになるための練習にもなると考えています。
「このサイクルトレーラーは本当に素晴らしいものでした。
受け取るとすぐに、私たちは公園へ、おばあちゃんとおばあちゃんの家へ行ってきました。
そして家に戻ってからも、さらにしばらく走りました。
ザックはアウトドアが大好きですが、危険を察知することができません。
これであれば、安心です。
また、スピードが好きなので、走るととても喜んでいます。
車に頼らずにいろいろなところに行けるのはとてもいいことです。
公園に行ったり、友人や家族とピクニックができます。
夏休みの間は、毎日出かけていました。
家族で一緒に楽しめること。
それは、私たちが必要としていたことなのです」
支援団体のディレクター、エンマ・プレスコットはこう言います。
「私たちは、ザックと彼の家族をサポートすることができ、とても嬉しく思っています。
家族そろって充実した時間を過ごすことはとても大切です。
しかし、特別支援を必要とする子どもを育てている場合には、それが難しい家族もいます。
今、ザックは傍観しているのではなく、一緒に参加することができるようになりました。
とても素晴らしいことです」
(出典・画像:英Derbyshire Live)
一緒に出かける、楽しめる。
それは本当に大事で幸せなことだと思います。
なかなか難しいこともありましたが、うちの子ともできるかぎり、そうしてきました。
振り返れば、宝物の思い出になっています。
(チャーリー)