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自閉症の私に「友だち」について教えてくれた10年来の愛犬

time 2023/06/16

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

自閉症の私に「友だち」について教えてくれた10年来の愛犬

多くの人がそうであるように、私も愛犬が本当に大好きです。
しかし、おそらく他の人とは違って、私は彼女に会うまで、友情というものが何であるかを知りませんでした。

人間関係は、私にとって常に負け戦のような、解けないパズルのようなものでした。
幼い頃から、私は友人関係の端っこのほうをウロウロして、目立たぬように努めてきました。
他の子どもたちはどんどん成長し、友人関係も成熟していくのに。

私は、人間関係の複雑さやニュアンスを理解するのが苦手で、ますます深みにはまりました。
私の友人関係は、しばしば周りの人たちによって「作られた」ものであり、私を心配する教師や親が、私の友人関係を手助けしようとしたものでした。

私は孤独で混乱したまま、学校生活を送りました。

私は自閉症と診断されました。

私は深く落ち込んでいました。
重度の不安、強迫行為、精神病の症状、乱れた食事、自傷行為などで心配をかけました。
私の未来は、信じられないほど危ういものだと感じていました。
自分が生きていけるのか、どんな人間になれるのか、わかりませんでした。

高校を卒業する頃には、友情に対する考え方がとてもゆがんでいました。
友情というものが以前よりもさらにわからなくなっていました。

ペットのようにになったり、みんなに嫌われたり、愛想を尽かされたり、いじめられたり、感情が爆発すると自分で自分を傷めつけるようになったりしました。
まさに悪夢のようでした。

私は、友情とは一時的なものであり、状況的なものであり、信じられないほど気まぐれであり、時には危険なものだと考えるようになりました。
私の人生において、物事は簡単になっていくと聞いていたが、私には正反対にますます難しくなっていきました。

私の人生には、誰よりも孤独がつきまとうものでした。
しかし、それとは対照的に私はいつも、動物とは仲良くなっていました。

自分の感情について伝えることよりもカエルの話をする方が簡単でした。
すべてが瀬戸際にあるように感じ、人間世界では破壊され、敗北を感じた人生の一時期、私は人間以外の生き物への愛に立ち返りました。

医師のアドバイスのもと、私は仲間になってくれる犬を求めました。
母親と一緒に地元の動物保護施設を定期的に訪れ、他の人が親しい友人と見つけたときのような、魂のつながりを作ろうと期待しました。

そして、ついに出会ったのが、出自不明の雑種犬、ジギーでした。

私たちはみんな、燃え尽き、壊れ、悲しみで湿っぽくなったとき、荒れ果てた家に招き入れることができる人が必要になります。
ペットを飼っている人なら、その愛がどれほどかけがえのないものであるか、おわかりになるでしょう。

障害を持つ人はとくに、主流社会から孤立し、排除されがちです。
しかし、ペットには規範や社会という概念がまったくなく、ただ一緒にいてくれます。

ジギーには、私の社会性は関係ありません。
私が人を不快にさせてしまうことも、ジギーは消し去ってしまいます。

ジギーは、私が自閉症であること、毎日をいっぱいいっぱいで過ごしていることを知りません。
ジギーは、私が黙っていても、迷惑をかけても、気にしません。
私が家から出られない日は、私がまた頑張れるようになるまで、私の足元で寝ていてくれます。

ジギーと出会ってから10年が経ちました。その間に、私たちはお互いに助け合ってきました。
私は、友情は一人だけのものではないことを学びました。
私のためでも、ジギーのためでもなく、私たち二人のためなのです。

私は、ジギーのおかげで、数少ない対人関係のスキルを身につけることができたと思います。
ジギーは、私に気遣いを示す方法と、それを受け入れる方法を教えてくれました。
愛を表現することを教えてくれました。

私が誤ってジギーの足を踏んでしまったとき、本当に申し訳ないことをしたと思いますが、それでも、私の良いところを見てくれます。
ジギーは、私が時折イライラしていても、毎日私に愛を示してくれます。
このことは、私が自分自身や他の人々について考える際に、より柔軟で思いやりのある考え方を身につけるのに役立ちました。

人間の場合、愛がものすごく条件的に感じられることがあります。
しかし、動物の場合は、お互いに優しく接するという、より基本的なものです。
これらの教訓は、私がどのような友人になりたいか、そしてどのような友人を持ちたいかを教えてくれます。

ジギーは長い時間の間に病気も発症しました。
手術や検査が必要で、何度も何度も予約を入れました。
獣医の処置の後、痛くて泣きわめいた夜は、キャンプ用のマットレスで隣に寝たこともあります。

大変なことですが、私はジギーの最も不自由な時期の世話をするのが大好きです。
ジギーは私に同じことをしてくれるからです。
これは本当の意味での友情です。
何かで判断したり、偽りもありません。

他の人と同じようなスケジュールではできませんでしたが、ジギーが遅ればせながら、友人とともに成長する機会を私に与えてくれました。

私たちはともに年をとっていきます。
しかし、ジギーの方が私より早く時間が過ぎていることを知っています。
今、ジギーは関節炎を患い、目は曇っています。
私たちの散歩は以前より短く、遅くなりました。
できることならいつまでも一緒に歩きたいです。

(出典・画像:豪abc

本当にかけがえのない存在ですね。

生きていられる時間の長さの違いを考えると、辛くなります。

発達障害の子の介助を手伝ってくれるインコ

(チャーリー)


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