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発達障害の子と家族が楽しめる旅行プラン

time 2017/02/18

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発達障害の子と家族が楽しめる旅行プラン

英ヴァージン航空の旅行代理店が、発達障害児の家族が楽しめる旅行プランを企画しています。
支援団体「オーティズム・ピアレント・エンパワー」の創設者であるジョアン・コスタマヌが、発達障害児の家族の休暇を楽しいものにする新しい企画をヴァージンと検討していると語りました。
職員には専用の施設で、特別な訓練を行い、発達障害の子や家族が何を期待しているのかを教えて、十分な対応ができるようにするといいます。
「様々な場所で、複数のホテルを探しています。
発達障害児と家族に適切な対応ができる施設をパンフレットでも紹介できるようにします。
そうして、家族は簡単に、十分なサポートを受けられる宿泊先を見つけることができるようになります。」
ジョアンが言います。
ヴァージン航空の旅行代理店ヴァージン・ホリデーズは、「発達障害児のいる家族の休暇」について着目し、「旅行したい発達障害児の家族を支援する取り組みについて、様々な検討を行っていました。
英国では、人口の1.1%にあたる約70万人の人が自閉症です。コミュニケーション、社会的交流に問題をかかえます。
ヴァージン航空では、これまでにも発達障害児と家族をトレーニングのために招待しています。
招待されるとその場所には、飛行機や搭乗口がとてもリアルに再現してあります。
実際に飛行機に乗る前に慣れることができるようになっています。
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発達障害の理解ついての著書をもつデボラが体験を語ります。
飛行機に乗っているとシートベルトのサインが点灯しました。乱気流があったためです。
すると、そのサインを理解できていなかった息子は、人が座る前のシートを蹴り始めたんです。
前のシートにはお年寄りが座っていました。
私は、乗務員を呼んで伝えました。
「すみません。前のシートに座っている方に、後ろには発達障害の私の息子が座っていることを伝えておいていただけませんか。」
乗務員は承知して、心配しなくていいと言いました。
前の席の人の所へ行き、伝えました。
「お伝えしたいことがあります。
あなたの後ろの席に、発達障害の人が座っています。
そのために、騒がしいのです。」
前に座る方が落ち着いてきて、眠りについたところで、私は乗務員を呼びました。
「私の息子は騒がしくなんてありません。
息子は話せません。
どこに行くのか、何をしているのかわからないんです。このいつもと違う環境の中で。
飛び出して行こうとするのを、ずっと私は抑えてきたのです。
騒がしかったのはさっきだけです。」
10歳と14歳の2人の発達障害の子を持つデボラ・ブロウンソンは、発達障害の人について、人が学び訓練することは必要だと言います。発達障害の人もさまざまだからです。
デボラは、ホテルでも気が休まることはないと言います。
「息子を気持ちよく自由にさせてやりたいんです。
たくさんの人にじろじろ見られたり、うるさいとも思われたくないんです。
他の人たちとうまく一緒に過ごせたら、素晴らしいことだと思います。
まわりとのやりとりが難しい子どもにとっては、社会的な孤立は助けにはならないからです。」
デボラは旅行会社でも働いています。
そこでは、子どもたちが新しい経験をするにあたって、準備や助けとなる情報がつまったわかりやすい話「ソーシャル・ストーリー」を親や両親に伝えることも始めました。
「発達障害の子についての情報を集めています。うまくいったときの話など。」
ソーシャル・ストーリーは前もって教えてくれます。
「どんなふうに見える?どんなふうに動く?誰がいる?」
今は、米フロリダへの旅行を企画しています。ディズニー・ワールドに行く旅です。
「アメリカは、イギリスよりもはるかに発達障害への理解が進んでいるからです。」
デボラはそう言います。
ヴァージン・トラベルと支援団体のジョアンヌは、メキシコへの旅行企画について話したと言います。
旅行は発達障害の子と家族にとってとてもメリットがあるものです。
イルカと泳いだ後に、初めて言葉を話すようになった子どもを例に、ジョアンヌはそう言います。
「新しいにおいや音、光景に刺激を受けることが、新しい神経経路を作るのに役立つという研究結果があります。
旅行は、親が休みをとるために行うのではありません。
子どもにとって素晴らしいことがあるためです。」
(出典:英INDEPENDENT)(画像:CCSearch)
うちの子どもとは飛行機に乗ったことはありません。これからもなかなか難しいだろうと思います。
そもそも、最近は飛行機に乗る必要がないのでそれでいいのですが、
どうしても乗らなければならないとなったら、本当に大変だと思います。
長時間、じっと座って、騒がないでいるのは無理です。寝ることもないと思います。
周りに座った人には厳しいでしょう。長時間となれば、どんな人でも我慢ならなくなると思います。
どうしても乗らなければならなくなったら、本当に悩みます。
米国でも飛行機に乗る家族での練習会が開催されています。
発達障害児と家族が飛行機旅の練習ができる機会

(チャーリー)

 


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