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発達障害の息子を応援する女の子からの手紙

time 2017/03/18

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害の息子を応援する女の子からの手紙

エリン・マディソンは、2歳のカイラーの母親です。
カイラーは発達障害です。話すこともできません。
エリンは母親ですが、カイラーを育てているのは、エリンひとりだけではないことを知りました。
息子のカイラーには、守ってくれている11歳の女の子の友だち、ギリアがいたのです。
34歳の母親のエリンは、カナダのオンタリオ州バリーの託児施設にカイラーを迎えに行った時に、職員から手紙を受け取りました。
その手紙は、エリンが知らない女の子が書いたものでした。
その手紙を見て、息子のカイラーが託児施設にいる間、面倒を見てくれている女の子の存在を知りました。
今まで、直接話したことも、会ったこともない女の子です。
手紙の始めにはこう書いてあります。
「私はギリアといいます。11歳です。
私には発達障害の弟がいます。なので、私の弟に役立っているアイデアをお伝えしたいと思いました。」
「音楽は、私の弟の言葉を増やしました。
弟は、1歳半で話し始めましたが、2歳になると話さなくなりました。
そして、5歳になってから再び話し始めるようになりました。」
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「私は、発達障害について真剣に考えています。
カイラーの役に立つことをするのは、とてもうれしいです。
カイラーは託児施設では、ピアノの演奏をみるのが大好きです。
この手紙の下に、いくつか私の知っていることを書きます。
これらのアイデアをみて、思うことがあったら私に教えてください。」
手紙には、発達障害の子を楽しませ、落ち着かせるヒントが書かれています。
それらは本当に素晴らしいアドバイスになっています。
カイラーがパニックになったときに、落ち着かせるアイデアも書かれています。
落ち着きがないときには、少し重いベストを着せるとよいというアイデアも。
手紙を書いてくれたギリアの母親からも添え書きがありました。
言うもでもなく、母親のエリンはとても感激しました。
「その日の晩に、ギリアに手紙のお礼を言いました。
そして、手紙の返事を書きました。
この手紙を最初に読んだときには、涙があふれました。
息子にこんなに素晴らしい友だちができていて、本当にうれしくなりました。」
ギリアに教えてもらったアイデアを試してみると、返事を書きました。
エリンはこう言います。
「教えてもらったヒント、全て試してみようと思います。
この女の子は、将来きっと、すごい療法士の先生になるなずです。」
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カイラーのお母さんへ
私の名前はギリアです。11歳です。私の弟は発達障害です。
なので、私は弟に役にたったアイデアをお伝えしたいと思いました。
音楽は弟の言葉を増やしました。弟は1歳半の時に話し始めましたが、2歳で止まってしまいました。そして5歳の時に再び話し始めました。
託児施設にも発達障害の小さな男の子がいました。私たちは一緒にしゃぼん玉遊びをしました。
私は発達障害について真剣に考えています。私はカイラーの役に立つのが大好きです。
彼はピアノを見るのが好きみたいです。そして誰かが演奏をするとそれを聴いて楽しんでいます。
この手紙の下にいくつかのアイデアを書きます。
どうか見てみて、このアイデアに思うところを教えてください。
ギリアより
追伸
私の母からも、読んで欲しいことを書いた手紙があります。
それは、ただ見てもらえばいいです。
・音楽 ー 言葉
・かみかみできるブレスレット ー 噛むこと
・セラピーブラシ ー 落ち着く
・絵カードのスケジュール ー 写真も使ったほうがいい
・シャボン玉遊び
・重さのあるベスト ー じっと座っていられる
・手話
・ピアノの演奏/ピアノ ー カイラーはピアノが好き
・磁石 ー カイラーと楽しく遊べる
・かえるの学習セット ー 言葉を増やす、文字を書く
(出典・画像:Good News Network)(画像:Pixabay)
 
こんなふうに自分の子を見てくれる子がいたら、本当にうれしく、心強く思います。
自分の子との関係に関わらず、こんな素晴らしい人がいるというだけで、うれしくなります。
発話がなくなってしまったことが書かれていますが、うちの子どもも、やっと言葉を口に出したと思ったら、1年もたたずになくなってしまいました。
発達障害とわかる前、発達について心配していた頃です。
家に帰ってきて「ただいま」というと、「おかえり」と言ってくれました。
ああ、大丈夫かなと思いました。安心して、とてもうれしかったことを憶えています。
ですが、それが最初で最後の一度だけの「おかえり」でした。それからはずっとタッチだけです。
録音しておけばよかったと思ったりします。
でも、いつかもう一度「おかえり」を聞けることがあるかもしれないので、「ただいま」と必ず言うことにしています。
 
自らの思いを書いた少年もいました。
少年の詩「僕は奇妙。僕は違う人間。」

(チャーリー)


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