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MITが研究する大好きキャラ発達障害療育

time 2017/03/19

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MITが研究する大好きキャラ発達障害療育

私の友だちの一人には、発達障害の孫がいます。
その友だちから質問をされました。
目を合わせない、特定のおもちゃにずっと執着する。そういう時には、孫の頭の中はどうなっているのかと。
新しい研究グループが、子どもの好きなものを生かすことが新しい療育方法になる可能性を伝え、実験を行おうとしています。
もし、機関車トーマスのようなキャラクターに執着していたら、それをすぐに子どもの発達に使わない手はありません。
たくさんの親は、すでに当たり前に行っています。
発達障害の子でも、キャラクターの人形を持って床に寝そべって、ごっこ遊びをするのは本能的に行うものです。
「私たちは、これまでにそれぞれの子どもにあわせた療育を行ってきました。
これから、子どもが特定のキャラクターに執着している場合には、それを組み込んで、効果的な療育方法を作りたいと考えています。」
研究グループの米イエール大学の子ども神経科学研究所のケビン・ペルフィー博士はそう言います。
米MITのジョン・ガブリエルや英ケンブリッジ大学のサイモン・バロンコーヘンも参加し、子どもたちが夢中になっているキャラクターのおもちゃを使った「親和療法」と呼ぶ療育方法の研究を行っています。
研究者たちは、4歳から6歳の発達障害の子ども68人に16週間、参加してもらう実験を行う予定です。
半分の子どもたちは「親和療法」を受けます。
目を合わせる、遊びに加わるなど、それまでに行うのが難しいことができるように、大好きなキャラクターの映像などを使った療育を行います。
もう半分の子どもたちは同じだけの時間、子どもたちの興味にあわせて、療育の先生と自由に遊べる、従来の療育を行います。
療育をする先生たちは、フロアタイムと呼ばれる、スタンリー・グリーンスパン博士により開発されたこの従来の療育方法でこれまでに成功をしています。
発達障害の療育の考え方では、特に症状が重い状態の子どもでは、発達の進歩は遅く、少しずつになるとされています。
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しかし発達障害のなかでも、自閉症スペクトラムの子どもたちは多様です。
よくなる可能性は予測不可能で、子どもそれぞれが異なります。
人とやりとりをするスキルをすぐに身につける子どももいれば、ずっとそれが難しいままの子どももいます。
実験をこれから行おうとしている、この親和療法には「中枢反応」療育と呼ばれている、既に多くの研究がなされている療育方法の要素も、多く組み込んでいくと米イエール大学のペルフィー博士は言います。
この中枢反応療育とは、子どもと一緒に遊ぶ療育の先生や親とのやりとりに、ご褒美のような報酬のシステムを組み込んだものです。
こうして研究が進められている、子どもが好きなキャラクターを生かした「親和療育」は、発達障害の子どもたちを助ける新しい療育方法として期待されています。
(出典・画像:英Mirror
子どもの好きなキャラクターやそのグッズをつかった、効果的な療育方法が示されるとよいですね。
自宅でも使える内容がありそうです。
何より、発達にもよいとなれば、親子でより楽しく遊べますね。
ディズニーの映画が好きで、話ができるようになった青年は映画にまでなりました。
ディズニーで言葉を取り戻した発達障害青年

(チャーリー)


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