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一緒にマインクラフトをして話せない発達障害の息子が変わった

time 2017/05/24

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

一緒にマインクラフトをして話せない発達障害の息子が変わった

父親は、話すことができなかった発達障害の息子と8年間一緒にマインクラフトをしました。
そして、息子は変わりました。
ベストセラーの著者、45歳のキース・スチュアートは、息子との話を「A Boy Made of Blocks」という小説で発表をしました。
キースは、息子のザックが8歳になるまで、コミュニケーションで苦労したことを書いています。
ザックがすぐにゲームを理解したように見えた時は驚いたといいます。
すぐに、面白い建物をつくり、自分自身を表現するようになりました。
他の人が話すことは理解しているのですが、ザックは発話に問題がありました。
気持ちを伝えるための言葉を見つけることができないことがよくありました。
強い不安に苦しみ、父親のキースや母親に怒鳴ったりすることがあっても、小児科医は、自閉症スペクトラムではないと言っていました。
しかし、たくさんの検査を行って、ザックは8歳の時に自閉症と診断をされました。2012年です。
それから少しして、英ガーディアン紙のビデオゲーム担当であるキースに、マインクラフトの新しいデモ版が送られてきました。
ユーザが自分の世界を作れるこのゲームは、ザックが自分の声を見つけるのを助け、人生を変えるものとなりました。
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今、ザックは父のキースと弟のアルビーと週に2,3時間一緒に遊びます。
「何かをしろと言われるのではなく、好きなふうにただすればよいので、マインクラフトが好きなんだと思います。」
そうキースは言います。
「電源を入れて、やり方を教えると息子はすぐに始めました。
完全にマインクラフトを理解していました。すぐに面白い建物をつくり、自分自身を表現していました。
それは、息子の語彙を増やすことにも役立ちました。
兄であるザックは弟に説明をしなければならなくて、鉄、木、そういった言葉をすべて学ばなければなりませんでした。
ピーナッツバターのサンドイッチが好きなことを、伝えることができるようになるまでには、ずいぶん時間がかかりました。しかし、黒曜石という単語はすぐに口から出てきました。
ザックが学校から帰って来ると、夕食の時間には、ザックは「マインクラフトで言うと、」から始まる、話したかったことの全てを家族みんなで聞きました。
ザックは、その日1日がどうだったかを話してくれました。
話している時には、私たちは応援しながら聞きました。
いつも、はい、いいえと答えるだけだったのに、全く違っていました。
そうすることで、息子には自信がつきました。
それは息子が人とやりとりをすること、語彙が増えることに役にたちました。
そして、息子をクリエイティブにしました。
息子は、絵を描いたり、色を塗ったりすることが、辛抱強くないためできませんでした。
そのために息子にそんなことができるとは知りませんでした。
しかし、マインクラフトでは物をつくり、自分を表現できました。
とても素晴らしいことでした。
私も、息子の世界に入ることができたのです。そして見せてくれました。
これまでに見せられなかった創造性を、見せてくれたようでした。
マインクラフトは、私たちのちょっとした団らんの場所です。
会うことができて、話をすることができます。」
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幼い頃、ザックは6つの言葉を話しましたが、その頃他の子は、20から30の言葉を話しました。
変化が苦手で、コミュニケーションにも苦労をしていました。
「幼いころ、息子のザックはたくさんの悩みをかかえていたはずです。
コミュニケーションもできませんでした。
私が学校に連れて行かなれけばならないのは、とてもつらいことでした。
息子は泣いて、まわりに物を投げたり、私をぶったりしました。
私達がコートを着せても、すぐに脱ぎ捨ててしまいました。
それは本当につらいことでした。
息子は私たちの言っていることがわかるのですが、自分が話したいこと、学校でのことを話すことができなくて、不満が爆発していたのです。
息子は言葉を見つけることができなかったのです。
私たちも、息子が言いたいことを察するようにしていました。
しかし、2度も3度もそれが間違っていると、息子はがっかりして、不満がいっぱいになって、怒っていたのです。
ザックは言葉の問題はあったものの、3歳の頃から技術分野での理解にはすばらしいものがありました。
ザックはiPadを使って、テレビのリモコン操作をしたり、ゲームなどをしていました。
ただ、ザックとの間には壁がありました。
父親のキースがマインクラフトを紹介すると、その壁がなくなっていきました。
そして、キースは、今25カ国で販売されている「A Boy Made of Blocks」を出版しました。
「私は、ビデオゲームが良いもの、クリエイティブなものであることを伝えたいと思っていました。
本や映画と同じように、世界を探検することができるものです。
発達障害についても、それが大丈夫であることを、理解していない人に伝えたいと思っていました。
子どもたちは、ちょっと違う方法で物事を見ているだけです。
この本ではマインクラフトを採り上げていますが、これはゲームを愛する人たち向けの本ではありません。
これは子育ての本です。子どもと親のあなたが、話すことができる場所を見つけるための本です。」

(出典・画像:英Mirror
マインクラフトは子どもに限らず、ずっと人気です。
私自身はしていないのですが、家族がプレイしているのをよく見ます。
ものや、町、世界を作れるので、ゲームと聞いてイメージするものとは全く違います。ストーリーもありません。
全部自由です。
何事もやり過ぎはよくありませんが、マインクラフトは多くの方にお薦めです。
発達障害の子ども向けに、親たちが作ったマインクラフトのワールドもあります。
発達障害の子ども向けマインクラフト

(チャーリー)


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