
この記事が含む Q&A
- 発達障害の方が細部にこだわることはどのように役立ちますか?
- その特性は、高い集中力や精密さを必要とする分野での活躍につながります。
- アーティストの活動を通じて自閉症の理解はどのように広まっていますか?
- SNSや作品展示を通じて、社会の偏見や誤解を解くきっかけとなっています。
ケイシー・ヴォーマーの毎日は何時間もかけて絵を描くことです。
鉛筆を使って、動物など、自分が面白いと思うものを写実的に描きます。
最近では、カナダのモントリオールの街をマウント・ロワイヤルから見た絵を830時間かけて描きました。
ヴォーマーはこう言います。
「私はとても細かいことにこだわります。
だから、とにかく細部にこだわるんです。
建物を描くのではなく、窓、窓、窓と、1つずつ描いていくんです。
すると、建物ができあがるんです」
フォーマーは、彼の細部へのこだわりと過集中能力は、自閉症に由来するといいます。
オランダで育ったフォーマーは、常に自分は違うと感じていました。
社会的な交流は難しく、いじめられることも多くありました。
10年近く前に、ここモントリオールに移住してから絵を描くようになりました。
やがて作品を販売したり依頼されるようになりました。
2019年にタマラ・フェダーと出会い、36人以上のカナダの自閉症クリエイターを紹介するマルチメディアアート展「AutismCreates」に出品しました。
フェダーはこう言います。
「一緒に仕事をしたとき、そして作品を見たとき、私はただ圧倒されました。
フォーマーが作品に込めた思いには、力強さと奥深さがあります」
「Remrov」というアーティスト名で活動しているフォーマーは、TikTokなどのソーシャルメディアも使って、自分の作品を広めています。
65000人以上のフォロワーを持つフォーマーの動画は、発達障害についての理解を広げることにも役立っています。
フォーマーは画家であるというだけではなく、自閉症であることを常に強調しています。
「自閉症の人たちは、間違いなく社会の一員として活躍することができます。
そして、そのメッセージを伝えることが重要だと思うのです」
(出典・画像:カナダGlobal NEWS)
本当にすごく緻密です。
特性を活かしたご活躍ほど、説得力あるものはないでしょう。
(チャーリー)