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発達障害の子どもや成人を助けるアート療法

time 2017/06/11

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の子どもや成人を助けるアート療法

なんでもすぐ手に入る時代に生きる私たちに、作品を作ることは忍耐する力を教えてくれます。
時間と手間をかけてものを作ることは、何かをする上で必要な忍耐、実行、決定することを教えてくれるのです。
多くの人のストレスのコントロールに役に立つだけでなく、工芸や芸術によるアート療法は高齢者や発達障害の人にも役に立つものです。
発達障害では、常同行動や社会的なやりとりの困難、感覚の問題をかかえます。
表現をするようなアート療法は、発達障害の人の生活を助けるものです。
言葉を話してのコミュニケーションが難しい場合には、自分の感情を表現し、コミュニケーションを行うものになります。
他の人にとっては奇妙と思える発達障害の人の行動は、感覚の問題から起きるものです。
「カーペットの質感、蛍光灯、クラッカーやハムの食感、そのような、ふだんある感覚が発達障害の人にとっては強い刺激になったり、パニックを起こすようなものになるのです。」
そう、支援団体のジ・アート・オブ・オーティズムは説明します。
このようなことから、アート療法の主な目標の一つは、不愉快になる感覚をやわらげるようにすることです。
「子どもたちは、のりでべたべたになった紙切れなどを扱うことができるようになったりします。
紙芝居を作るときに、そういう作業が必要となるのです。」
繰り返し、子どもたちは感覚に刺激を受けることで、日常にある感覚にもなれていくといいます。
自立して生活をするためにも、アート療法は効果的なのです。
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アート療法は、子どもにのみ役立つものではありません。
成人の発達障害の人ために、創造的なアートスペースを提供するプログラムも行っています。
参加した人は、絵画、印刷、彫刻、ファブリックペインティング、刺繍など様々な捜索活動を行うことができます。
このプログラムの目的は、発達障害の人がリラックスをして、楽しく新しいことに取り組み、他の人とも触れる機会を提供することです。
そして、創った作品を外で展示することも考えています。
また、芸術的な創作活動は、創造的な表現と批判的な思考スキル、具体的な目標の達成、プロジェクト完了時の達成感を、高齢の方が得る機会にもなります。
治療法としての芸術的な捜索活動は、認知症の患者にとっても有効であることが示されています。
発達障害の人への効果と同様に、アート療法は視覚的で創造的な表現、言葉に頼らない表現方法を提供することで、認知症での苦しみを和らげます。
行動や精神面において、症状を一時的に緩和して、生活の質を向上させるのです。
否定的な感情や満たされない欲求の解消に役立つのです。
治療方法として、アートの力を理解するためには、まず創作活動を分けて考える必要があります。
アート療法は、構造的なもの、そうでない、非構造的なものの2つに分けられます。
構造的な療法では、創作するにあたって、どんな材料、どんな技術を使うのかの方針があります。
一方で、非構造的な療法は、なんでも自由に行います。これは創造性を刺激するものとなります。
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アート療法では、参加する人たちが自由に選べるようにするために、幅広いアート、工芸の機会の提供が必要となります。
発達障害の子どもが心配であれば、作りたいものを作れるようにサポートをしてあげてください。
そして、子どもたちには、自分の感覚でもできるものを見つけるために、いろいろなアート・工芸を試してみる必要があることを理解しなければなりません。
数時間も、鉛筆をもって、心に思っていたものを自由に表現できたりしたら、それは本当に信じられないほど素晴らしいことだと思うはずです。
(出典・画像:英FLUXMAGAZINE
はさみなど危険性があるものには注意して、
難しいことは考えずに、一緒になって、ちらかっても、少々汚れても、なんでも作ったり、描いたりすればいいと思います。
うちの子どもが、自分ひとりでできるのは、スタンプを押したり、シールを貼ったりくらいですが、できると一緒にうれしくなります。
あっ、糸通しは上手なのでビーズで今度何か作ってみたいと思います。
 
発達障害の息子の将来を一緒に絵本で作る

(チャーリー)


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