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発達障害だとITで成功する。それを公然の秘密という人もいる

time 2017/12/22

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発達障害だとITで成功する。それを公然の秘密という人もいる

米イリノイ州立大学のIT分野を専門とするロニー・ジア准教授はこう言います。

「コミュニケーション能力は高くありません。
傲慢だったりもします。
しかし、得意な分野では飛び抜けた知識を持っています。」

すべての「コンピューターおたく」がそうとは限りませんが、多くがそうです。
そして、発達障害の人と同じ症状を持つ人もいます。

「発達障害だとITで成功するのは公然の秘密になっているという人もいます。
私は自分のクラスを見渡すと、およそ1/3の学生に発達障害の特徴が見られます。」

ロニーは、自分の娘のリズが3歳のときに発達障害と診断されるまで、考えたことはありませんでした。

「娘は手の甲と甲とで手を叩いていました。」

それからロニーと妻は、発達障害について研究をしてきました。

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ロニーの研究では、科学、技術、工学、数学の頭文字をとってSTEMと呼ばれる分野は、発達障害の人の多くにとって活躍できる可能性がある領域であり、企業は貴重な戦力を見逃すべきではないと伝えます。

発達障害の診断では大きく2つのことが評価されます。
人とのコミュニケーションに関わる困難(人の目を見ることができない、質問に答えられない)があるか、決まった行動を行うことに執着をするかです。

自閉症では、話すことができない、日常生活で介助が必要な人から、たいていのことはできる高機能の人までを含むために自閉症スペトラムと呼ばれます。

「発達障害の人に会ったことがあっても、それは発達障害の人の1人に会っただけです。」

発達障害者の支援キャンペーンを行っているカリ・サンダースはそういいます。
キャンペーンは、会社やレクリエーション施設、宿泊施設の発達障害に対する理解の向上を目的としています。

発達障害の人の誰もが、正式に発達障害と診断をされているわけではありません。

「発達障害というレッテルを貼られることを嫌う人がいます。
事実です。そういう人に何人も会ってきました。」

STEM分野では、行うことが体系だっていて、予測可能であり、明確な目標を持ってルールに基いています。
そのために発達障害の人が得意であることが少なくありません。

まだ、子どもでその分野に興味がなくても、挑戦させる価値があります。

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しかし、仕事として行うためにはまた、別のハードルがあります。
ロニー准教授の妻であり、発達障害の娘のリズの母親である、ビジネス分野を専門とするヒーザー准教授が説明します。

「私は発達障害の人がビジネスに与える影響を研究しています。
発達障害の人を雇用することには大きな利点があります。

例えば発達障害の人は、多くの人が見逃してしまうことを見逃しません。
多くの人がもつ思い込みを持たないこともできます。

私は娘から物事の捉え方を教わっています。
娘はさまざまな捉え方ややり方を持っています。」

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「しかし、仕事を得る上で大きなハードルとなるのが、面接試験です。

握手をすること、目を合わせること、話すことなどに重点が置かれため、
ほとんど、うまくいくことはありません。」

試しとなる仕事をしてもらうことで能力を発揮してもらい、それを評価するインターンシップが、これまでの面接に代わるよい方法になるとヒーザーは言います。

発達障害の人の中には、感覚に問題をかかえる人もいます。
しかし、音を避けるためにイヤーマフをつけたり、蛍光灯を変えることによって対応することができます。

人気のコメディ番組の「ビッグバン・セオリー」に出てくるシェルドンは発達障害であることが明らかですが、成功して良い仕事に就き、博士号も持っています。
「ザ・グッド・ドクター」では発達障害の外科医が主人公です。
セサミストリートにも、発達障害のキャラクターが登場しました。

ヒーザー准教授はこう語ります。

「科学や技術などが苦手でも、コミュニケーションができる人たちに、社会はやさしくできています。
コミュニケーションが苦手でも、科学や技術ができる人たちの価値を社会はもっと見るべきです。」

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(出典:米THE PANTAGRAPH)(画像:Pixabay

コミュニケーション能力。

「コミュ障」の人とも仲良くできるのが、コミュニケーション能力のある人だと私は思います。

コミュニケーションするのが好きな人同士が集まって、その中でたくさんコミュニケーションしている人とは違います。

コミュニケーション能力について正しく評価もできないまま、偽りの「コミュニケーション能力」に偏重してきたと思います。

日本の科学力の危機。そんな話題をよく見るようになりましたが、大きな原因はこれまでのその偏重だと思っています。

前に見たテレビ番組の中で、レポーターの元格闘家の方がとある職人さんを相手に「この方は話すことが苦手なようなので、だからすごくできる人だとわかりました。」のようなことを言っていました。そんな考え方、私は大好きです。

これからは、偽りのコミュニケーション能力がある人よりも、真のコミュニケーションができる人、コミュニケーションよりもコミュニケーションされる価値を作る人たちへの評価が高まるはずです。

偽りのコミュニケーションだけ発達しても、それは狭い地域に張り巡らされた水も流れていない、すっからかんの水道管ですからね。

必然的に、発達障害の方の活躍の場は広がると思います。苦手なことはほどほどに頑張って、好きなことを思いっきり追求して頂きたいと思います。それがきっとすごい価値になるはずです。

マイクロソフトが自閉症の人を雇用する理由

(チャーリー)

 

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