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マイクロソフトが自閉症の人を雇用する理由

time 2017/02/07

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

マイクロソフトが自閉症の人を雇用する理由
  • 自閉症の人が活躍できる場がどれだけ広がっているのか?
  • 自閉症の人が持つ特性が、どのように就業機会に影響しているのか?
  • 自閉症をもつ人たちが、どういう点で優れているのか?

映画レインマンの頃に比べて、自閉症の人の活躍の場が広がっています。
自閉症についての認識が、デメリットよりも知性においてメリットがあると変わってきています。
就業の機会でもそれが広まってくれば、自閉症であることが得になるかもしれません。
脳の処理において幾つかの点で、自閉症であるほうが優れていることがわかってきています。
「もしも、ふつうの人たちであったら、成功することができなかったベンチャー企業を二つ知っています。」
カナダのトロントで募金ができるサービス、キャロット・リワーズの創設者である53歳のアンドレス・スバリオティスがそう言います。
スバリオティスは、自身のいくつかの変わっている点が、10年前にキャロット・リワーズを立ち上げるのに役立ったと言います。
自閉症の診断が簡単にできるようになる以前、スバリオティスは、自閉症とは数学に優れている人。
そして同時に、とても奇妙な人という認識をもっていました。
そして自分がそうであることを認識していました。
そのため、会社の組織に入ることは難しいと考えました。
「自分の限界、そしてチャンスについては早いうちから、わかっていました。
なので、若いうちに起業することにしたのです。」
今は、スバリオティスは自閉症の人たちを雇用することに価値を見出しています。
自閉症の人は繰り返し行う仕事や、細部にこだわる必要がある仕事について、間違えることがとても少ないのです。
この自閉症の人がもつ優れた点を検証した研究も行われています。
2014年にカナダのモントリオール大学の研究では、目が見えない子どもが聴覚を発達させるのと同じように、自閉症の人もある種の発達が起きることを発見しています。
脳の機能が発達するのです。
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そして、それがマイクロソフトのような企業が自閉症の人たちを雇用しようと取り組んでいる理由です。
ディーン・ベッツは、マイクロソフトで働いてもう4年を超えます。
現在は、MSNニュースとマネーのエグゼクティブ・プロデューサーです。
そして、ディーンは中機能自閉症であることから多様性就業プログラムのメンバーでもあり、マイクロソフトに自閉症の人に入社してもらうための仕事も行っています。
ディーンは、自閉症であることはむしろ有利だといいます。いくつもの優れている点を見てきました。
「自閉症の人は、違うOSが載っているようなものです。
自閉症の多くの人は考え方が違います。
精神面で単純に違うというだけではありません。
毎日、たくさんの問題に直面し、対応しようとするのです。
それは、マイクロソフトのような企業にとっては、素晴らしいスキルなのです。」
ディーンによると、自閉症の多くの人は、自閉症でない人に比べて、問題についてより深く検討できる力をもっているといいます。
マイクロソフトは、自閉症の人を雇用する実験プログラムを2015年の4月から始めました。
米国内のみだったのが、今はもっと広がっています。
仕事はフルタイムで給与も高いものとなっています。
そして、面接試験も変わったものとなっています。
面談だけではなくて、一緒に仕事をしてみます。
自閉症の人が、持っている能力を全て見せられるように支援を行いながら。
現在までに、このやり方で24人を雇用したといいます。
多くの人はソフトウェアエンジニアになりました。
経験や考え方の多様性を取り込もうとする流れは、ビジネスにもよい結果をもたらすことになるでしょう。
女性や男性といった性差や、人種、LGBTなどだけでなく、脳の多様性も含んだ多様性です。
脳の多様性が組織にもたらす価値について十分な研究はまだされていませんが、これからされるはずです。
経済的なメリットだけでなく、人口の1%を占める自閉症の人たちが、仕事をするようになれば、社会に多くのメリットをもたらします。
自分も自閉症である、マイクロソフトのディーンは言います。
自閉症の診断ができるようになり、自閉症の子どもたちへの対応が行われるようになってきました。
しかし、大きくなって学校を卒業すると、そのとたん、大きな壁が立ちはだかるのです。
「自閉症の人の雇用について、私が最も重要だと考えていることは、自閉症の人が変わることです。
多くの自閉症の人は、否定的に思われることを恐れて、自閉症であることを隠そうとするのです。
マイクロソフトは、私がこれまで働いてきた中で、唯一の気持ちよく働ける場所です。
他のところでは私は理解されていませんでした。
今私は、自閉症の人のためにも働くことができて、幸運です。
その方たちも理解されるように手伝います。
マイクロソフトはそういうことができるので、他の企業とは大きく違うのです。」
(出典:カナダThe Globe and Mail)(画像:Wikimedia)
法律で定められているから雇用する。
それが始まりでかまいません。
しかし、ずっとそのままでは、マイクロソフトのような企業にはなれないでしょう。
より多様性がある組織、そして、それぞれの人が持っている価値を発揮して頂くことが、企業競争で勝つには必要なのです。
創造性を求める、世界の先頭を行く米IT企業では特にそうだと思います。
それぞれの人が持っている、それぞれの素晴らしいところを、もっと発見し、発揮できるような世界になったらと思います。
創業者のビル・ゲイツ氏も発達障害ではないかと書かれているのをよく見かけます。
また、アスペルガー症候群をシリコンバレー症候群と呼ぶこともあるそうです。
発達障害はシリコンバレーの財産

(チャーリー)


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